9秒台2人、代表落ちも潔し サニブラウン「全力を尽くした」 桐生祥秀「一区切り」
東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子100メートル決勝では、多田修平が10秒15(追い風0.2メートル)で優勝。東京五輪代表に内定した。桐生祥秀は10秒28の5位、サニブラウン・ハキームは10秒29の6位で代表入りを逃した。
陸上・日本選手権
東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子100メートル決勝では、多田修平が10秒15(追い風0.2メートル)で優勝。東京五輪代表に内定した。桐生祥秀は10秒28の5位、サニブラウン・ハキームは10秒29の6位で代表入りを逃した。
2位は10秒19のデーデー・ブルーノ、3位は10秒27の山縣亮太、4位は10秒27の小池祐貴だった。決勝の結果、多田、山縣が男子100メートル代表に内定した。小池は3位以内に入れなかったが、選考基準では「日本選手権の順位」が第一優先されるため、代表入りが濃厚。桐生祥秀、サニブラウン・ハキームは100メートルの代表を逃した。
桐生とサニブラウンの自己ベスト9秒台の2人がまさかの代表落ち。桐生はレース後に「悔しいというのは変ですけど、今まで東京五輪を7、8年目指してきたので、いろいろあったので一区切りかなと思います」とコメント。右アキレス腱痛を抱えたことについて質問を受けたが「今、足の痛みを答えると、それのせいになる。足のことは答えなくても大丈夫ですか」と淡々と話し、言い訳をしない姿勢を貫いた。
サニブラウンは「やることはやった。その結果、自分の準備不足だったと思います」と潔し。「予選の動きは悪くなかった。やっぱり疲労が溜まっているというか、思ったより最後30メートルくらい体が動かなかった。腕振りで間延びしましたね。1レースしか走っていないので経験値と言うか、体の慣れの差かなと思います」と今季わずか1レースにしか出場していないことを理由に挙げた。
それでも、冷静に「自分のできることは最大限やった。その中での結果なので反省してこれからに生かしていけたら競技者として成長できる。本当に落ち着いていたし、ハイレベルなレースだったので、全ての力を尽くして臨みました」とコメント。「もう少し試合に出ていた方が経験値的にこういう時に生きると感じた」と振り返った。
2人ともリレーでメンバー入りする可能性もある。桐生は「次のレースがいつになるかわからないけど、また頑張りたい」と前を向いた。サニブラウンは26、27日の200メートルにもエントリー。「とりあえず今日休んで体調を整える。最初の100メートルからしっかり走っていいレースができれば」と切り替えた。
【決勝成績】
優勝 多田修平(住友電工) 10秒15
2位 デーデー・ブルーノ(東海大) 10秒19
3位 山縣亮太(セイコー) 10秒27
4位 小池祐貴(住友電工) 10秒27
5位 桐生祥秀(日本生命) 10秒28
6位 サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC) 10秒29
7位 柳田大輝(東京農大二高) 10秒41
8位 東田旺洋(栃木スポ協) 10秒42
(THE ANSWER編集部)