【追憶の五輪#4】2006年トリノ 史上初のフィギュア金、“イナバウアー”が流行語に
平昌五輪開幕まであと3日。現地からのニュースが続々と伝えられ、その極寒ぶりが話題となるなど、様々な形で盛り上がり始めた。日本代表の戦いぶりを「追憶の五輪」と題し、大会ごとに振り返る。第4回は2006年のイタリア・トリノ五輪。
荒川が日本勢2大会ぶり金メダル獲得、「カーリング娘。」がアイドル的人気を獲得
平昌五輪開幕まであと3日。現地からのニュースが続々と伝えられ、その極寒ぶりが話題となるなど、様々な形で盛り上がり始めた。日本代表の戦いぶりを「追憶の五輪」と題し、大会ごとに振り返る。第4回は2006年のイタリア・トリノ五輪。
旗手:加藤条治(スピードスケート)
主将:岡崎朋美(スピードスケート)
○金メダル(1)
荒川静香(フィギュアスケート女子シングル
〇銀メダル(0)
〇銅メダル(0)
荒川が日本フィギュア界史上初の金に輝き、1998年の長野大会以来、2大会ぶりの金メダルを獲得。結果的にこの大会、唯一のメダルだった。アルペンスキー男子回転では皆川賢太郎が4位に入り、この種目で50年ぶりに入賞を果たした。強豪国を破って7位入賞のカーリング女子は「カーリング娘。」としてアイドル的人気となった。
【トピックス】
荒川静香が歴史を作った。SPではノーミスの演技で3位。フリーではオペラの名曲「トーランドット」に乗ってほぼ完ぺきな演技を披露。自己最高得点で、サーシャ・コーエン(米国)、イリーナ・スルツカヤ(ロシア)を逆転し金メダルに輝いた。
大きく背をそらすのが特徴的だった「イナバウアー」が大きな話題を集め、この年の新語・流行語大賞を受賞。イナバウアーは本来、両足を前後に広げ、つま先を180度に開く技。上体をそらすのは荒川のオリジナルだが、これ以降、上体をそらす技や動きが「〇〇バウアー」と称されるようになった。
(続く)
(THE ANSWER編集部)