デビス杯1回戦でエースの意地…伊紙注目「スギタがアズーリを不安に陥れる」

　テニスのデビス杯に参戦している日本代表の男子シングルス世界ランク41位・杉田祐一（三菱電機）は1回戦のイタリア戦で同78位のアンドレアス・セッピをフルセットの末に4-6、6-2、6-4、4-6、7-6で勝利を飾った。イタリア地元メディアは「スギタがイタリア代表を不安に陥れる」と特集。8月に30歳の誕生日を迎える杉田の止まらない進化について、「30歳で成功したユウイチの物語は信じられない」と称賛している。

「スギタがアズーリを不安に陥れる」。こう特集したのは、イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」だった。サッカーの世界で有名な「青」を意味するイタリア代表の愛称、アズーリを脅かす存在として、「SUGITA」は注目されている。

　初戦のシングルスで世界ランク100位のダニエル太郎（エイブル）はイタリアのエースで、同22位のファビオ・フォニーニにフルセットの末に敗れた。連敗を避けたいところで日本のエース・杉田はフルセットの死闘を制した。

「30歳で成功したユウイチの物語は信じられない。9月に30歳になるのだ」と記事では評価している。

　昨季112位から10月に36位まで上昇した杉田のキャリアは感銘に値するという。昨年7月にはトルコで行われたアーメッドオープンでツアー初優勝を果たしているが、「羨むほどの完璧な兆候だ。オープン時代で日本でトロフィーを掲げたのはニシコリとマツオカだけだった」と日本人男子史上3人目となるツアー優勝だったことも紹介している。