【追憶の五輪#2】1998年長野 日本を感動の渦に巻き込んだ“あの大ジャンプ”
平昌五輪開幕まであと1週間を切った。現地の模様を伝えるニュースが増え始めるなど、、4年に一度の冬の祭典へ向けてのムードが高まってきた。日本代表の戦いぶりを「追憶の五輪」と題し、大会ごとに振り返る。第2回は日本での2度目の冬季五輪となった1994年長野大会。
冬季最多の金メダル5個、清水宏保、里谷多英らスター続々
平昌五輪開幕まであと1週間を切った。現地の模様を伝えるニュースが増え始めるなど、、4年に一度の冬の祭典へ向けてのムードが高まってきた。日本代表の戦いぶりを「追憶の五輪」と題し、大会ごとに振り返る。第2回は日本での2度目の冬季五輪となった1994年長野大会。
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旗手:清水宏保(スピードスケート)
主将:荻原健司(ノルディック複合)
○金メダル(5)
清水宏保(スピードスケート男子500m)
里谷多英(フリースタイルスキー女子モーグル)
船木和喜(スキージャンプラージヒル個人)
岡部孝信、斎藤浩哉、原田雅彦、船木和喜(スキージャンプ団体)
西谷岳文(スピードスケートショートトラック男子500メートル)
〇銀メダル(1)
船木和喜(スキージャンプノーマルヒル個人)
〇銅メダル(4)
岡崎朋美(スピードスケート女子500m)
清水宏保(スピードスケート男子1000m)
原田雅彦(スキージャンプラージヒル個人)
植松仁(スピードスケートショートトラック男子500m)
1972年の札幌に続き、冬季五輪では2度目の日本での開催。それまで冬季五輪で日本が獲得した金メダルは合計でも3個だけだったが、この大会なんと5個もの金メダルを獲得。計10個も含め、ともに冬季史上最多となった。
【トピックス】
5つの金メダルを獲得し、数ある名場面の中でもハイライトはスキージャンプ団体だろう。1994年のリレハンメル大会では、ラストジャンパーだった原田が大失速し銀メダル。今度こその期待を一身に背負って、臨んだ大会。競技は大雪の中で行われた。
1本目、3番手だった原田、前がほとんど見えないような状況でのジャンプで平凡な記録。続く船木も悪天候で飛距離が出ず、2人目までトップだった順位が4位まで下がった。リレハンメルの悪夢の再びかと思われた中での2本目。トップバッターの岡部が137メートルの大ジャンプでトップを奪うと、斎藤も好記録で続いた。
そして1本目で結果を残せなかった原田だ。岡部に並ぶ137メートルの大ジャンプで優勝に大きく近づいた。船木も続いて金メダルをつかみ取った。原田の「ふなき~ふなき~」という祈りの表情や、インタビューでの号泣は、日本中を感動の渦に巻き込んだ。
(続く)
(THE ANSWER編集部)