新星チョンの途中棄権は「正しい選択」 マメによる“足かせ”を英解説者が分析
男子テニス世界ランク58位のチョン・ヒョン(韓国)は、全豪オープン準決勝のロジャー・フェデラー(スイス)戦で途中棄権。メルボルンに巻き起こった“チョン旋風”は思わぬ形で終焉を迎えた。第2セット途中にタイムアウトを取り、左足裏のマメの治療を行ったが、英解説者は痛みによる途中棄権を「正しい選択」と分析している。
クロフト氏は動きへの影響を指摘「足かせをつけているような感じだった」
男子テニス世界ランク58位のチョン・ヒョン(韓国)は、全豪オープン準決勝のロジャー・フェデラー(スイス)戦で途中棄権。メルボルンに巻き起こった“チョン旋風”は思わぬ形で終焉を迎えた。第2セット途中にタイムアウトを取り、左足裏のマメの治療を行ったが、英解説者は痛みによる途中棄権を「正しい選択」と分析している。
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立ち上がりの第1ゲームでいきなりブレークを許したチョン・ヒョン。第5、第7ゲームでもサービスゲームを落とし、第1セットを1-6と圧倒された。第2セットも劣勢が続き、途中にタイムアウトを申し出て、左足裏の治療を約6分間行ったが、フェデラーに2-5とされて迎えた第8ゲームの30-30となったところで棄権を申し入れた。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説者を務める元女子テニス選手のアナベル・クロフト氏は、「彼の動きは少し制限されて、足かせをつけているような感じだった。こういうマメの問題は我々が想像するよりももっとひどいもの。誰もが大きな期待をしていたけれど、全く白熱した準決勝にならなかったことは残念です」と総括。フェデラー優勢のワンサイドゲームに加え、途中棄権で不完全燃焼となった観衆の胸中を気遣った。
一方、同じく解説を務めた元男子シングルス世界ランク4位のグレッグ・ルゼドスキー氏は、チョン・ヒョンの苦渋の選択を支持した。
「これは正しい選択だったと思うよ。ロジャー・フェデラー相手に必要な水準の動きができなければ、あとは一方通行のように圧倒されるしかないんだ。我々は彼の回復を祈っています。怪我が問題にならないように、と」