今なお進化を続ける30歳コストナー 彼女が結果を残し続けられる理由
フィギュア界では稀有な30代、10代の選手に交じって見せる円熟味
実際に昨年から年齢に関する質問を受けることが多くなってきたという。「なぜ復活し始めたのか?」、「それが理解できない」、こうした問いかけには決まってこう答えると、コストナーは話している。
「実際年齢がもたらす違いはそれほど多くはないんです。他のスポーツを見てもそう。テニスは最たる例だし、サッカーやホッケーもここ最近は30歳を超えるベテラン選手が増えてきている傾向にあると思います」
30歳という年齢はほかの競技のアスリートなら決して珍しくなくなってきたが、フィギュア界においては男子を含めてもそうではない。コストナーは自らの体に対する感謝の言葉を口にしている。
「私は協力してくれている自分の体に本当に感謝しています。多くの努力を惜しまなければ、稼働し続けることができるんです。そして、怪我をした時にも、私はさらに多くのことを学ぶことができました。私は体を熟知しています。突然の頭痛も、腸炎も。私がもっている経験値があれば、もうパニックになることはありません」
平昌五輪が開幕する2月8日に31歳を迎える。メダルの有力候補とされるのは15歳のアリーナ・ザギトワ(ロシア)や、18歳のメドベージェワ、19歳のブレイディ・テネル(米国)、19歳の宮原知子(日本)ら10歳以上年の離れた選手が多い。その中でもコストナーが放つ輝きは、ひときわ強い。
(THE ANSWER編集部)