「現役選手に聞いてほしい内容」 選手生活25年の川口能活が学びになった“食の教室”
トップアスリートを招いて健康維持、競技力向上などについて学ぶ「『スポーツ×食』オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」の第2回が14日に行われ、ゲストに元サッカー日本代表GK川口能活さんが登場。MCを務めた元競泳五輪代表の伊藤華英さん、スポーツ界の第一線で活躍する公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏と1時間、学びにあふれるトークを繰り広げた。
応募者350人、第2回「スポーツ×食」オンラインセミナー開催
トップアスリートを招いて健康維持、競技力向上などについて学ぶ「『スポーツ×食』オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」の第2回が14日に行われ、ゲストに元サッカー日本代表GK川口能活さんが登場。MCを務めた元競泳五輪代表の伊藤華英さん、スポーツ界の第一線で活躍する公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏と1時間、学びにあふれるトークを繰り広げた。
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このイベントは世界と戦うトップアスリートを招き、「スポーツ選手と食」について公認スポーツ栄養士との対談で明かし、健康維持と競技力向上のための食生活と運動、休養のヒントを学ぶことを目的としたもの。また、スポーツを通して食品ロスの問題や文化遺産の保護というSDGsにまつわる知識についても理解を深めていく。3月に行われた第1回はラグビー日本代表で主将を務めた廣瀬俊朗さんがゲストとして登場した。
およそ350人の応募が集まった第2回はサッカーワールドカップ(W杯)4大会に出場し、“炎の守護神”の異名で25年にわたって現役で活躍した川口さんが登場。19年ラグビーW杯で栄養コンサルティングのほか、かつては横浜マリノス(現横浜F・マリノス)を担当し、川口さんの若手時代を知る橋本栄養士が講師を務めた。競泳で北京、ロンドンと五輪2大会に出場したMCの伊藤さんとの豪華なトークセッションが繰り広げられた。
イベントでまず語られたのは超ストイックで知られる川口さんの現役時代の食生活。「油ものは控え、衣があるものは食べていませんでした。エビフライも、とんかつも、唐揚げも……」。サラダをドレッシングなし、パスタを塩コショウで食べていたこともあるという。当時を知る橋本栄養士は「Jリーグの選手は体脂肪率をかなり管理されていましたが、川口さんは玉子の黄身も食べていませんでしたね」とエピソードを明かした。
高い食意識のきっかけになったのはプロ1年目に味わった屈辱だった。高卒で入団したマリノスでは出場機会を得られず。「スキルの差もありましたが、このままではプロでは通用しないと感じ、食事から改善しようと」。徹底した栄養管理を心掛け、体重計は1日5~6回乗った。「体脂肪率は一番絞れていた時で7~8%。GKとしては身長が高くない方なので、高く跳ぶ、速く動くには必要な栄養だけを摂ろうとしていました」という。