諸見里しのぶ、トップツアー初のコース設定で奮闘「選手時代より3、4倍歩いている」
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースは14日から3日間、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で行われる。ツアー通算9勝の諸見里しのぶさんがコースセッティングを担当。開幕を前にポイントなどを解説し、選手時代とは異なる苦労を明かした。
14日開幕ほけんの窓口レディース
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースは14日から3日間、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で行われる。ツアー通算9勝の諸見里しのぶさんがコースセッティングを担当。開幕を前にポイントなどを解説し、選手時代とは異なる苦労を明かした。
諸見里さんは日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のコースセッティング担当を務めている。これまで下部のステップアップツアーでは2度経験したが、レギュラーツアーでは今大会が“デビュー戦”だ。「私も緊張しています。経験が少ないこともあり、競技委員の方々のお力を借りています」と苦笑い。コロナ禍により、昨年の研修期間は短くなったが、勉強の日々だという。今週のポイントについてはこう語った。
「後半にバーディーを獲ってスコアが動いてもらえれば。ただ、お天気が悪くなるようなので、そこを考えてないといけないので私にとっても難しさが増している状態です。15、16番で長いホール。そこで耐えてもらって、17番は短くてティーショットのクラブ選択が重要。どこまで攻められるか考えるピン位置にしたい。グリーンの近くに来ても簡単にバーディーを獲れないぞ、というコースにしたいですね。ティーショットからマネジメントを考えるセッティングにしたいです」
担当するにあたり、海外ツアーの中継もチェック。今までは選手のプレーを見ていたが「コースのセッティングを見るようになって勉強になっています」と目線が変わった。多くの新たな発見があるという。
「そればっかりですね。現地で雨量を見て、水が溜まりやすいバンカーとか、そういうところは避けてピンを切らないといけない。自然との勝負で、芝生も春先のコースは凄く天気に左右される。ここに切りたいと思っても古いカップの跡があると、なかなか切れない。本当に思った通りにやらせてもらえない。2日目のピン位置を想定していても、選手のディボットが集まりやすい位置も考えないといけない。そういう難しさもあります」
2019年限りでツアーから撤退した34歳。天気を確認する機会は、選手時代よりも「めちゃくちゃ増えた。何倍も見ています」と笑った。この日も早朝からコースをチェックし「選手の時よりも3倍も4倍も歩いています」と奮闘。どんな設定になるのか。選手のプレーとともに注目だ。
(THE ANSWER編集部)