20歳西村優菜「優勝狙えない位置ではない」 母の「なんとかなる」で開き直ってV争い
女子ゴルフの2021年国内メジャー初戦・ワールドレディスサロンパスカップ第3日が8日、茨城GC東C(6630ヤード、パー72)で行われた。6位で出た20歳の西村優菜(スターツ)は3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算9アンダーで3打差の2位。昨年11月以来のツアー通算2勝目、メジャー初Vへ好位置につけた。高橋彩華(東芝)が12アンダーで単独首位。
国内メジャー初戦・ワールドレディスサロンパスカップ第3日
女子ゴルフの2021年国内メジャー初戦・ワールドレディスサロンパスカップ第3日が8日、茨城GC東C(6630ヤード、パー72)で行われた。6位で出た20歳の西村優菜(スターツ)は3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算9アンダーで3打差の2位。昨年11月以来のツアー通算2勝目、メジャー初Vへ好位置につけた。高橋彩華(東芝)が12アンダーで単独首位。
西村が逆転を視界に入れた。出だしの1番パー5。残り60ヤードから58度ウェッジでピン手前4メートルに寄せてバーディーだ。7番は145ヤードから7アイアンでピン横2メートルにつけて1つ伸ばした。10番パー4は残り180ヤードからの第2打をグリーン奥に外したが、10ヤード弱のアプローチを入れてチップインバーディー。今週の目標にしていた「毎日60台」をクリアし、ラウンド後はこう語った。
「メジャーで良い位置で最終日を迎えられるのは嬉しいこと。しっかり60台でプレーして優勝争いに加わっていけたら。3打差は上の選手がいいプレーをすると(逆転は)難しいけど、自分が60台を出せばチャンスはある。優勝を狙えない位置ではないので、自分がいいプレーできればと思います」
古江彩佳、安田祐香、吉田優利と同じ2000年度生まれのプラチナ世代と呼ばれる学年。ルーキーイヤーの昨年、首位で最終日を迎えた日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は7位、2位で最終日を迎えたJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは3位に終わった。あと一歩で届かなかったメジャーの栄冠。3度目のV争いへ心境を明かす。
「1回目は自分の中で戦い方がわからなくて真っ白になった。2回目は気持ちが入りすぎた。今回は気持ちの面で(経験が)繋がってくれれば。3度目の正直というか、今までやってきたこと、気持ちを振り返って、できるだけ平常心で回れたら良いのかなと思います」
昨年10月の樋口久子・三菱電機レディスで初優勝を果たしたが、2021年は9戦でトップ10は前週の1度だけと思うような成績を残せていない。オフの間にアイアンを変更したが、縦距離に微妙なズレが生じ、3戦ほどで元のクラブに再変更したのが不調脱出のきっかけの一つだった。フェースが開き気味だったスイングも微修正し「今は距離もしっかりでている。問題ないと感じています」と手応えがある。
最終日は母の日。母はコロナ禍の入場規制で会場には入れないが、遠征に同行して宿泊先との送迎をサポートしてくれている。成績が出ない時は「なんとかなるよ」と前向きな言葉をもらった。「凄く陽気でポジティブな母。ネガティブになっても支えてくれるし、心の支えです。結果で恩返しできればと思います」。メジャー初Vで最高の日にしてみせる。
(THE ANSWER編集部)