田中希実、800m自己ベスト2分3秒19 元日本選手権女王を猛追2位「ベストは嬉しい」
田中はスタートから最後尾につける展開。400メートル通過時点で4位につけると、残り200メートルで2位に。トップの北村夢(エディオン)を追い、ラストはデッドヒートとなったが、わずか0秒14及ばなかった。昨年10月の日本選手権は2分04秒76で4位だった種目。自己ベストを更新し、レース後の会見ではこう振り返った。
静岡国際
東京五輪まで約3か月となった中、陸上の静岡国際が3日、静岡・エコパスタジアムで行われた。タイムレースで行われた女子800メートルでは、21歳の田中希実(豊田自動織機TC)は自己ベスト2分3秒19で2位だった。五輪参加標準記録は1分59秒50。
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田中はスタートから最後尾につける展開。400メートル通過時点で4位につけると、残り200メートルで2位に。トップの北村夢(エディオン)を追い、ラストはデッドヒートとなったが、わずか0秒14及ばなかった。昨年10月の日本選手権は2分04秒76で4位だった種目。自己ベストを更新し、レース後の会見ではこう振り返った。
「今回はレベルの高い選手の中で走れるのでどう勝ち切るか意識した。タイムは出たけどレースの位置取りは下手。スピードをラストにうまく生かせなかったのがもったいなかった。ラスト200から加速して勝ち切りたいと思っていた。ラスト200で勝てそうだという感触があったけど、なぜか囲まれる内側に入り込んでしまって。バックストレートで先頭に追いつかないといけない形になった」
昨季は7月に3000メートルで2002年の福士加代子を、8月に1500メートルで06年の小林祐梨子を上回る日本記録を更新。今季はここまで7週連続でレースに出場し、実戦でレベルアップに励んできた。4月29日の織田記念国際はすでに五輪内定済みの5000メートルで出場し、15分11秒82で3位。日本記録を持つ1500メートルとともに2種目で五輪出場を目指している。
5月9日の五輪テストイベント「READY STEADY TOKYO(国立競技場)」では、1500メートルにエントリーしている。「ベストは嬉しいけど、もっと800の選手と戦う力をつけたいし、世界を考えると2分2秒台くらいは出したかった。うまく加速していればあと1秒くらいは良くなったと思う」とさらなる成長を目指す。
(THE ANSWER編集部)