サントリーに完敗も 14人で意地見せたNEC、コロナ禍のシーズンで得た収穫とは
ラグビー・トップリーグ(TL)のプレーオフトーナメントは24日、4会場で2回戦が行われ、秩父宮ラグビー場ではホワイトカンファレンス8位のNECが、レッドカンファレンス1位のサントリーに31-76で敗れた。
TLプレーオフトーナメント2回戦
ラグビー・トップリーグ(TL)のプレーオフトーナメントは24日、4会場で2回戦が行われ、秩父宮ラグビー場ではホワイトカンファレンス8位のNECが、レッドカンファレンス1位のサントリーに31-76で敗れた。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
緑の軍団は最後の最後まで下を向かなかった。NECは前半31分にLOサム・ジェフリーズがハイタックルで退場。14人での戦いを余儀なくされたが、後半に4トライ。特に後半38分以降に2つのトライを挙げるなど、ノーサイドの笛が鳴るまで意地を見せた。
浅野良太ヘッドコーチ(HC)は「レッドカードで難しい状況になってしまった。そこは残念でしたが、後半も立て直して最後まで戦い続けるところに関しては、選手が“NECプライド”を見せてくれたのではないかなと思います。今シーズンはこれが最後。このメンバーで戦えないのは寂しいですが、選手たちはプレーで出してくれたのではないかと」と選手を称えた。
3トライを決めたSH中嶋大希も「前半にレッドカードがあってそこから苦しい展開の中で、“NECプライド”が試される試合になった。点差は開きましたが、チームメートはお互いのことを誇りに思ってますし、苦しい状況の中で落ち込むときもありましたが、途中からは声をかけあって上を向いてプレーすることができたことは誇りに思います」と胸を張った。
開幕前には選手から新型コロナウイルス感染者が出た。スケジュールに狂いが出た中で、リーグ戦では7連敗と結果が出なかった。それでもプレーオフトーナメントの1回戦で豊田自動織機に1点差で勝利。サントリーには敗れ今季を終えることとなったが、浅野HCは成長を感じている。
「若い選手が多い中で、試合を通しての経験、自信を今シーズンは得られた選手が多くいたのではないかと思います。試合ごとにプレーの実行力、精度が高くなってきた。そこは成長として見られた部分かなと。我々も(部員の中から)コロナが出てしまって、自分たちのスケジュールを組み替えるということが複数回ある中で、そこから立て直すというところも素晴らしい成長だったかなと思います」
新フォーマットで行われる来季へ向けて、収穫も感じる1戦となったようだ。
(THE ANSWER編集部)