跳馬新技「シライ2」命名の白井健三、国際体操連盟も「ミスター・ツイスト」
リオデジャネイロ五輪の体操男子の種目別跳馬で銅メダルに輝いた白井健三(日体大)。その演技で成功させた新技が「シライ2」と命名された。国際体操連盟(FIG)は公式サイトで“ミスター・ツイスト”との異名とともにイラスト入りで発表した。
種目別跳馬で「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」成功、五輪銅メダル獲得
リオデジャネイロ五輪の体操男子の種目別跳馬で銅メダルに輝いた白井健三(日体大)。その演技で成功させた新技が「シライ2」と命名された。国際体操連盟(FIG)は公式サイトで“ミスター・ツイスト”との異名とともにイラスト入りで発表した。
白井は現地8月15日に行なわれた同種目決勝で「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を見事に成功させ、15.833点の高得点をマーク。2本目は15.066点で、2本平均で15・449点だった。
これまでの「シライ/キム・ヒフン」よりさらに半分ひねりが多い大技で、白井が初めて国際大会で成功させたことで、FIGは「シライ2」として新技認定した。これについて以下のように注釈をつけている。
「シライは韓国のキム・ヒフンとともに2013年のベルギー・アントワープで行われた世界選手権で『伸身ユルチェンコ3回ひねり』を跳馬で演技した。“ミスター・ツイスト”の異名を取るシライは、リオ五輪の種目別跳馬で銅メダルを獲得するために新たな跳馬の演技を用いた」
金メダルを獲得した団体総合決勝では得意の床で16.133の高得点をたたき出し、跳馬でも15.633と04年アテネ五輪以来となる覇権奪回に大きく貢献した。日本では“ひねり王子”のニックネームで人気を誇る白井だが、絶対的エースの内村航平が体操団体決勝後の会見で白井を“ミスター・ツイスト”と評して以降、その名声は世界にも大きく知れ渡っている模様だ。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images