初の故障、離脱… 元世界1位ジョコが激動の日々で学んだ「本当に偉大な教訓」
大怪我と無縁だったセルビアの天才が得た教訓は…自分の体に「正直になること」
「僕は教訓を得ることができた。こんなことが起きた後、自分のキャリアでもうここまで怪我の重症度を進めるようなことは本当に避けたいと思った。本当に偉大な教訓は正直になること。ここまで長く離脱することは自分にとっては簡単ではないんだよ」
自分の体が訴える痛みのサインから目を背け続けた結果、初の四大大会欠場に加え、長期離脱という代償を払うことになった。ベテランの域に差しかかったジョコビッチは、肉体と正直に向き合うことを大きな教訓として得たようだ。
「大会に戻ることが待ちきれないよ。だけど、自分にとっては(リハビリ期間が)偉大な経験になった。大怪我をしないことに自分はあまりにも慣れすぎていたから、いずれにしろ必要な経験だったんだよ」
グランドスラム12勝を挙げた輝かしいキャリアで、最大の苦しみから糧を手に入れたジョコビッチ。出場を予定していた28日開幕のムバダラ・ワールド・テニス選手権(アブダビ)は肘痛の再発で初戦を棄権する決断を下したが、自身の公式サイトで「僕は全てを受け入れる必要がある。完全復活で帰還し、再びテニスを始めるためだ」と前を向く声明を発表した。セルビアの天才は、2018年の逆襲に向けて決意を新たにしている。
(THE ANSWER編集部)