プロ×アマの意地が激突 “代役”秋山佑汰が平岡アンディに奮戦「いい試合できた」
新型コロナウイルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で行われた。スパーリング形式で行われる3分×3回のエキシビションマッチ。プロのIBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(大橋)とアマチュア5冠の秋山佑汰(自衛隊)が対戦した。
ボクシングチャリティーイベント「LEGEND」
新型コロナウイルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で行われた。スパーリング形式で行われる3分×3回のエキシビションマッチ。プロのIBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(大橋)とアマチュア5冠の秋山佑汰(自衛隊)が対戦した。
ヘッドギアをつけた秋山に対し、平岡はなし。サウスポー対決でガードを下げ、相手のパンチを見切りながらかわした。秋山も細かくパンチを当てる展開。互いに距離を潰して打ち合うと、最終ラウンドは激しく拳が交差してプロとアマの意地のぶつかり合いとなった。
東京五輪ライト級日本代表の成松大介(自衛隊)が発熱で急遽欠場。代役として登場した26歳の秋山は、インターハイ優勝、国体優勝3度を誇る。2015年台北カップでは60キロ級で金メダルを獲得した。試合後は「自分は朝、練習してその後に(出場すると)言われた。めちゃくちゃきついけど、こんな経験ができてよかった。市民会館より人が入る」と笑いを誘い、こう続けた。
「気づいたら試合が始まるというくらいテンパっていた。動きがアマにはない動き。頭が低くなったり、よく動く。的が絞れなくてなかなかパンチを当てられなかった。プロとアマで(スタイルが)全然違うなと思いました。いい意味で緊張した。ヘッドギアを外して対等にやりたかったけど、自分は頭を40針以上縫っているので、すぐに血が出て試合が止まると申し訳ない。それでも、いい試合ができたと思います。成松さんの気持ちも乗っけようと思って、入場曲は成松さんの曲にしました」
ガーナ系米国人の父と日本人の母を持つ平岡は2013年にプロデビュー。身長180センチの技巧派サウスポーで、2019年秋に米興行大手・トップランク社とプロモート契約した。同11月にラスベガスの米国デビュー戦で2回KO勝ち。昨秋の米国2戦目でも4回TKO勝ちし、スーパーライト級を主戦場として世界を目指している。
試合後は「相手は成松選手だと聞いていたのでびっくりしましたけど、こうやって強い選手が来てくれてよかった。チャンピオンだけが出られると思っていたので、出られて嬉しいです」とコメント。「3分×3回でも、プロとやる3回とは展開が違う。疲れますね。でも、お客さんを楽しませる試合はできたと思います。ガンガン攻めて行きました」と語った。
(THE ANSWER編集部)