【レスリング】栄監督投げ飛ばした金メダル・川井梨紗子、海外でも話題に「2度、技かける」
リオデジャネイロ五輪の女子レスリングで日本は全6階級中4階級で頂点に立ち、レスリング大国の威厳を示した。
レスリング女子63キロ級を制した川井
リオデジャネイロ五輪の女子レスリングで日本は全6階級中4階級で頂点に立ち、レスリング大国の威厳を示した。その中で、海外メディアでは選手が監督に対して取った“ある行動”が話題になっている。
日本は現地時間17日に女子48キロ級の登坂絵莉(東新住建)、同58キロ級の伊調馨(ALSOK)、同69キロ級の土性沙羅(至学館大)が立て続けの逆転劇で金メダルを獲得。翌18日には伊調と同じく五輪4連覇を狙った同53キロ級の吉田沙保里(フリー)が決勝戦で敗れて銀メダルに終わったものの、直後の同63キロ級では川井梨紗子(至学館大)が金メダルを獲得して意地を見せた。
この躍進ぶりは英公共放送「BBC」もレポート。「BBC」電子版では「リサコ・カワイが63キロ級制覇で日本レスリングに4つ目の金メダルをもたらす」との見出しで伝え、決勝戦で欧州チャンピオンのマリア・ママシュク(ベラルーシ)に6-0で完勝した様子を報じた。その中で、同選手が試合後、駆け寄った栄和人・至学館大レスリング部監督を2度投げ飛ばしたことにも着目。「彼女は勝利した後、カワイは彼女のコーチであるカズヒト・サカエを肩車する前に、2度ほどレスリングの技をかけるパフォーマンスで勝利を祝った」とレポートした。
日本レスリング界が誇る名指導者の栄和人監督は、試合後、勝利した選手たちに肩車されたり、投げ飛ばされるのが“恒例”となっている。土性にも肩車された栄監督だが、この日は川井に豪快に投げ飛ばされた。選手たちなりの感謝の気持ちの表れだが、その様子はフランス紙「レキップ」電子版でも動画つきで紹介されるなど、話題を呼んでいる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images