「もう一人のヒーローがいる」― 22歳・中村航輔、“超セーブ”連発に海外脚光
今季は中村俊輔の“技巧FK”、清武弘嗣の“変化ミドル”もスーパーセーブで話題
中村は今季、22歳ながら柏の守護神として君臨。Jリーグでも好セーブを連発してきた。印象深いものの一つは5月20日の磐田戦。世界でFK弾を連発してきた名手にゴール中央20メートルの直接FKで対峙。蹴る前から駆け引きを繰り返し、ゴール左隅に鋭く放たれたシュートに抜群の反応を示した。そして、184センチの体で跳び付き、右手一本ではじき返してみせた。
また、5月6日のC大阪戦でも1-0とリードした後半アディショナルタイムにゴール中央左から放たれた日本代表MF清武弘嗣の強烈ミドルは、ブロックにいった味方の足に当たってコースが変わり、体が流れていた右方向とは逆に飛んだが驚異的な反射神経で左手一本で反応。いずれもJリーグ公式Youtubeチャンネルに動画付きで紹介され、話題を呼んだこともあった。
その5月にフル代表に初招集されると、今回のE-1選手権で初出場。デビュー戦でも臆することなく、一躍、海外メディアからも称賛されることになった。日本代表の守護神争いは川島永嗣、西川周作らによって繰り広げられてきたが、22歳の新星がロシアW杯のゴールマウスも守るべく、アピールを続けていく。