カネロが貫録の判定勝ち リーチ差19cmもなんの、1年1か月ぶり試合でPFP1位の実力証明
ボクシングのカネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)が19日(日本時間20日)、米テキサス州でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミス(英国)に3-0判定勝ちした。同級の団体内王座統一に成功。権威ある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位に君臨する最強王者が、約1年1か月ぶりのリングで強さを見せつけた。
PFP1位カネロが団体内王座統一に成功
ボクシングのカネロこと世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)が19日(日本時間20日)、米テキサス州でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミス(英国)に3-0判定勝ちした。同級の団体内王座統一に成功。権威ある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位に君臨する最強王者が、約1年1か月ぶりのリングで強さを見せつけた。
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身長173センチ、リーチ179センチのカネロに対し、スミスは身長191センチ、リーチ198センチ。それぞれ18、19センチ差の不利をPFPキングが跳ね返してみせた。序盤からガードを固めつつ、圧力をかける。ジャブやボディーストレートなどで重い拳をぶつけ続けた。ガードの上からお構いなしにパンチを打つと、長身のスミスも揺らぐほどの威力。迫力あるボクシングで観衆を熱狂させた。
ロープに追い詰め、ガードの間からアッパーを入れる場面が目立つ。中盤、時折スミスが連打で攻めるが、カネロは素早い身のこなしで大きなダメージを受けることはなかった。9回、ロープを背にする相手にカネロが連打。上下に強打を浴びせた。決定的な一撃は見せられなかったが、終盤は相手をサンドバッグ状態にして実力差を示した。
リング誌PFPで1位のカネロは、2位のWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の上に君臨している。この試合前まで53勝(36KO)1敗2分けでWBA世界ミドル級スーパー王座、WBC世界同級フランチャイズ王座も保持。スミスは2018年9月にワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のスーパーミドル級で優勝し、27勝(19KO)で無敗を守っていた。
(THE ANSWER編集部)