4強入り明大・箸本龍雅、5トライ快勝も王座奪還へ猛省「最後まで明治の試合ではない」
全国大学ラグビー選手権準々決勝が19日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、明大が日大に34-7で勝利を収めた。昨年度は決勝で早大に敗北。2季ぶり14度目の日本一へ、準決勝は1月2日に同会場で天理大と対戦する。
大学選手権準々決勝
全国大学ラグビー選手権準々決勝が19日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、明大が日大に34-7で勝利を収めた。昨年度は決勝で早大に敗北。2季ぶり14度目の日本一へ、準決勝は1月2日に同会場で天理大と対戦する。
先制したのは明大だった。前半5分、中央残り22メートル付近から右に展開し、CTB児玉樹が抜け出してトライ。21分には、WTB石川貴大がインゴール右隅に飛び込んで12-0とした。後半は13分に敵陣残り5メートルで主将のNO8箸本龍雅が華麗なステップを披露。相手タックルを一人かわして前進すると、ラックから素早く展開し、最後はFB雲山弘貴がインゴールに飛び込んだ。33分には石川のダメ押しトライで34-7。将来の日本代表での活躍が期待される箸本を中心に戦い抜いた。
試合後のオンライン会見で箸本は「今日は80分通して相手のペースになってしまい、最後まで明治のラグビーをできなかった。とても反省するところが多い試合だった。選手権なので簡単に勝てる試合はない」と反省ばかり。特に前半30分以降は自陣で防御に時間を割かれ、箸本はこう続けた。
「一番の反省点は試合の入りで相手に行けると思わせてしまったこと。このゲームの苦しくなった理由だと思います。入りでも明治から仕掛けようと話していた。スコアはリードしていたけど、一つ一つのプレーで押していけなかった。天理は外国人もいるチームだと思うので、明治から先に仕掛けることをしっかりやっていきたいと思います」
それでも後半はスクラムなどで強みを発揮。「リザーブのメンバーがいいエナジーを持って入ってきてくれてスクラムで押せた。リザーブの仕事をしっかりとしてくれたし、後半がこういう展開になったのもリザーブの力だと思います」と感謝した。田中澄憲監督は「今日が選手権初戦で難しい試合になると思っていたけど、前半は日大が素晴らしくて自分たちが我慢して、後半に突き放せたことが収穫だったかなと思います」と振り返った。
この日同会場の第1試合では、早大が慶大に29-14で勝利。花園で東海大を下した帝京大と準決勝で対戦する。関東対抗戦を連覇した明大は、2季ぶりの大学日本一を狙う。箸本は「今週の試合まで日大の対策を重点的にやっていたので、これから天理の映像を見て、選手たちとコーチ陣で特徴を洗い出して、これからやっていきたい。やっぱりディフェンスが鍵になると思う」と語った。
(THE ANSWER編集部)