4強入り早大、50m独走トライの1年伊藤大祐を指揮官称賛「非凡さがある。期待通り」
全国大学ラグビー選手権準々決勝が19日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、連覇を目指す早大が慶大に29-14で勝利を収めた。昨年度は11季ぶりに優勝し、復活を印象づけた王者。17度目の日本一へ、準決勝は1月2日に同会場で帝京大と対戦する。
大学選手権準々決勝
全国大学ラグビー選手権準々決勝が19日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、連覇を目指す早大が慶大に29-14で勝利を収めた。昨年度は11季ぶりに優勝し、復活を印象づけた王者。17度目の日本一へ、準決勝は1月2日に同会場で帝京大と対戦する。
早大の黄金ルーキーが公式戦初先発で輝きを放った。10-0の前半20分。中央のハーフウェイライン付近で1年のCTB伊藤大祐がこぼれ球を拾い、約50メートルの独走トライを決めてみせた。昨年度の花園で初の単独優勝を成し遂げた神奈川・桐蔭学園高で主将を務めたスーパールーキー。会場から大きな拍手が鳴り響いた。
試合後にオンライン会見に臨んだ相良南海夫監督は「ひとまず準決勝に進めてよかった。このようなコロナ禍の状況下で勝利できたことを嬉しく思います。後半は苦しい展開でしたが、勝ててよかったです」とコメント。伊藤については「試合前に『ちょっと緊張してます』みたいなことを言っていたけど、ボールキャリーで持ち味を出したし、初先発でトライを決め切るのは非凡なところがある。期待通りにやってくれた」と称賛した。
前半5分には、主将のNO8丸尾崇真が右サイド残り25メートル付近のスクラムから先制トライを決めた。ガッツポーズで雄叫びを上げ「やってきたことを試合で出せてよかった。チームとしても個人としても仕掛けることができたし、自分らしくできたと思う」と充実の表情。しかし、後半は停滞したこともあり「ディフェンスの部分でブレイクダウン周りの精度を高めていきたい。一発で取りに行こうとしてしまった。そこは粘り強く我慢することも大事だと思います」と修正点を明かした。
早大は11月23日の対抗戦で慶大に22-11で勝利していた。準決勝は帝京大が相手。丸尾は「一日、一日を積み重ねてやっていきたい」と先を見据えた。
(THE ANSWER編集部)