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井上尚弥戦から見る優劣 比識者はドネア有利を予想「ロドリゲスは良い選手だが…」

ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、19日(日本時間20日)に米コネチカット州アンカスビルで前IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。2人は過去にWBAスーパー&IBF同級王者の井上尚弥(大橋)と対戦して敗れているが、フィリピンの識者は両者の井上戦の内容などから判断し、ドネアが優位だと考えているようだ。同国メディアが報じている。

ノニト・ドネア(左)とエマヌエル・ロドリゲス【写真:荒川祐史、Getty Images】
ノニト・ドネア(左)とエマヌエル・ロドリゲス【写真:荒川祐史、Getty Images】

井上に敗れた2人がWBCバンタム級王座決定戦に臨む

 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、19日(日本時間20日)に米コネチカット州アンカスビルで前IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。2人は過去にWBAスーパー&IBF同級王者の井上尚弥(大橋)と対戦して敗れているが、フィリピンの識者は両者の井上戦の内容などから判断し、ドネアが優位だと考えているようだ。同国メディアが報じている。

 フィリピンのテレビ局「ABS-CBN」は「10歳年下の相手と戦う上で、ドネアの経験はキーになってくる」との見出しで記事を掲載。同国の複数のメディアに寄稿するフィリピン人解説員ニッシ・イカシアーノ氏のコメントなどを記載している。

 記事によると、イカシアーノ氏は「ロドリゲスは確かに良い選手。でもドネアは他の選手たちとタイプが違うんだ。ボクサーが2階級体重を増やし、その後2階級体重を減らして戦うことは普通ない」と、38歳のドネアが特別な選手であることを強調している。

 両者は昨年、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)で井上と対戦。ロドリゲスは5月に2回KO負け、ドネアは11月の同級決勝で判定負けを喫している。記事本文では「日本のKOアーティストに敗れはしたものの、イノウエの本性を暴いたのだ」とドネアを評価。続けてイカシアーノ氏のコメントも紹介している。

「2人を比較した場合、ロドリゲスはイノウエと2ラウンドしか戦っていない。一方で、ドネアはイノウエも人間であることを世界に示した。強打も与えたしね。ノニト・ドネアはスペシャルな存在なんだ」

 28歳のロドリゲスとは10歳差があるが、イカシアーノ氏は同郷のドネアが有利だと語っている。新型コロナウイルスに感染したWBC正規王者のノルディ・ウーバーリ(フランス)が休養王者となり、両者の戦いはWBC同級王座決定戦となった。再び王座を手にするのは、果たしてどちらなのだろうか。

(THE ANSWER編集部)


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