2月20日対戦と発表された試合に「多くの人間が試合を目撃する」

　ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー氏は、来年2月20日（日本時間21日）にこれまで挑発を受けてきたお騒がせYouTuberローガン・ポール（ともに米国）と対戦することを発表した。異色の顔合わせに海外では様々な声が上がっているが、WBC会長は「試合を100％支持するさ」と語っているという。米メディアが報じている。

　メイウェザー対YouTuber。まさかの発表は格闘技ファンを驚かせているが、173センチのメイウェザーに対し、ポールは188センチ。身長差に加えて、体重も大きく違うと指摘する海外メディアもある。米ヤフースポーツのコラムニスト、ケビン・イオレ氏は、大きくキャリアの違う2人の対戦に「ボクシング界への侮辱」などと自身のツイッターに記している。

　様々な声が上がる一方、WBC会長のマウリシオ・スライマン氏は対戦を支持しているようだ。英紙「ザ・サン」は「『一生懸命働いてくれた』とYouTuber兄弟を称賛するWBC会長が試合を支持」との見出しで記事を掲載。スライマン氏は「この試合はボクシング界にとって良いことだ。数多くの人間が試合を目撃することになる」と期待を口にしているという。

　ポールはYouTubeの登録者数2200万人を誇る。弟のジェイク・ポールも同じく人気YouTuberで、11月にはエキシビションマッチでリング復帰したマイク・タイソン氏の前座に登場。元NBA選手のネイト・ロビンソンを相手に見事なKO勝利を収めていた。

　スライマン氏は、こうした注目を集めることができるポール兄弟を好意的に見ているようで「私はローガンとジェイクに感謝している。彼らはボクシング界の為に一生懸命働いてくれた。フロイド対ローガンの試合を100％支持するさ」と語っているという。

　メイウェザーは来年2月28日には東京ドームで行われる格闘技イベント「MEGA2021」で日本のリングに上がることが発表されている。ポールとの対戦はどんな結末を迎えるのだろうか。