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新谷仁美、発信に恐れはないのか 五輪実現へ胸中明かせる理由「間違いは言ってない」

生理の実情などSNSで積極的に発信「間違ったら指摘されるけど…」

 新谷は他のトップアスリートと同様に所属先、指導者、契約メーカー、そしてファンから多くのサポートを受ける。だからこそ、「それ以上の最高のもの」を見せたいと場内インタビューで語った。聞きなれた言葉かもしれないが、勇気や元気を与えたいという思いが心の底にあるという。

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「今のご時世、コロナ禍で皆さんが本当に傷ついていると思います。その中で私たちは結果以上のものが必要。どれだけ寄り添えるかというところ。日ごろ私たちは皆様に応援してもらって、寄り添ってもらえていると感じていました。今度は私たちが皆さんの助け舟になれたら。心のちょっとした楽しみだったり、私たちを見ることで嬉しさや楽しみを感じたりしてほしい。それは東京五輪に限らず、これからどんな時でも見せることができたらと思う」

 女性アスリートの生理における実情など、健康的に選手生活を送る必要性についてSNSを通じて積極的に発信してきた。今回は誰も文句の言えない結果を出した上でのアピール。しかし、一人の主張が万人に受け入れられることなんて数少ない。ネット全盛の時代に批判を浴びることだってある。それでも、「発信することに怖さがあるか」との問いに新谷は「いえ、それはないですね」と断言。臆することなく言葉を並べた。

「人間なので間違ったら指摘はされるけど、自分でも間違ったことは言っていないと思っています。私は基本的に“自己中”ではあるんですけど、皆さんは私たちがどう過ごしているかを見ている。その辺りを考えられるようになってきました。なので、発信することに関して怖さなどは一切ない。もし、間違ったことがあればしっかり指摘してくれるコーチがいてくれるので、そういう気持ちは全くないです」

 1万メートル9位だったロンドン五輪以降、14年に一度引退し、会社員を経て18年6月のレースで現役復帰。今季は会心の走りを見せ続けてきた。今後も発信する機会が増えるが、ただ言葉を口にするだけだとは思っていない。「結果へのこだわりが強い」と覚悟がある。

「東京五輪に関係なく、都度、最高のパフォーマンスをアスリートとして、パフォーマーとして、人としてしっかり皆様に見せていきたい」

 32歳は結果を残して思いを語る。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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