英メディアのインタビューで質問「ワイルダー、フューリー、ジョシュアらと戦う？」

　ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は28日（日本時間29日）に元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏（ともに米国）とのエキシビションマッチに臨む。リング復帰は大きな注目を集めているが、英メディアのインタビューでWBC王者タイソン・フューリー（英国）、3団体統一王者アンソニー・ジョシュア（英国）、前WBC王者デオンテイ・ワイルダー（米国）ら、現役のヘビー級新旧王者とエキシビションで戦うことを歓迎すると発言している。

　54歳になり、リングに上がるレジェンドの意欲はとどまることを知らない。28日（同29日）にジョーンズJr.戦を控えるタイソンは英放送局「BTスポーツ」ボクシング版公式ツイッターが公開したインタビューで驚きの発言をしている。投稿では「マイク・タイソンが、チャリティーのエキシビションでフューリー、ジョシュア、ワイルダーと戦うことを受け入れる体制はあると発言」と紹介している。

　公開された動画では「現代の（体格の）大きいヘビー級についてどう思いますか」と質問されたタイソンは「素晴らしいファイターたちだと思う」と現役選手に敬意。「彼らは社会に対して多くのことができる。エキシビションから多くの金を使い、多くの人を助けることができる。実際、自分とエキシビションを戦えば、そのチャリティーのほとんどが助けを必要としている人のところへ行く」と語った。

　その上で「ロイ・ジョーンズJr.の後、試合を調整できるなら、ワイルダー、フューリー、ジョシュアらとエキシビションマッチをやりますか」と驚きの質問を受けた。すると、タイソンは「もちろんだ」と即答。「でも、恨みやわだかまりがないように“エキシビション”という形式をしっかりとるよ」と付け加えた。エキシビションとはいえ、現役ヘビー級ボクサーと拳を交えるのは現実的ではないものの、54歳にしてリングに帰ってくるタイソンのまくし立てるような口ぶりからは、勝負師としての本能が垣間見えた。