内村航平、偽陽性も前向き 東京五輪実現へ“壁”歓迎「イレギュラーがあっていい」
東京五輪を来年に控える中、日本、ロシア、中国、米国による体操の国際大会「Friendship and Solidarity competition」が8日に東京・国立代々木競技場で行われる。大会を翌日に控えた7日、男子で2016年リオ五輪個人総合&団体金メダルの内村航平(リンガーハット)がオンライン会見。10月28日のPCR検査で陽性が確認された末に偽陽性となったことへの心境などを語った。
内村は偽陽性で話題を集めるも「試合と同じ。普通じゃないことを普通にできるか」
東京五輪を来年に控える中、日本、ロシア、中国、米国による体操の国際大会「Friendship and Solidarity competition」が8日に東京・国立代々木競技場で行われる。大会を翌日に控えた7日、男子で2016年リオ五輪個人総合&団体金メダルの内村航平(リンガーハット)がオンライン会見。10月28日のPCR検査で陽性が確認された末に偽陽性となったことへの心境などを語った。
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合宿中に受けた検査で一度は陽性判定が出たが、31日に偽陽性と結論がなされた内村。陽性判定が出た時の心境について「正直、最初に陽性って言われた時は絶対に嘘だと思いました。そもそも感染経路が不明すぎる。僕自身疑いを持っていた」と説明。徹底した感染対策に自信を持っていたという。
さらに検査を受ける際の説明書きには「偽陽性(濡れ衣)」と記されてあったそうで「濡れ衣って一番嫌じゃないですかって質問しました。『あり得るんですか』って」と質問。隔離中の2日半はコロナのことをネットで調べ「偽陽性が出る確率が1、2%と知って、『あ、その確率を引くのか……』と思いました」と肩を落としたという。
都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われていた合宿も一時取り止め。しかし、偽陽性となったことから1日に同地で合宿を再開。内村も合流し、チームに謝罪したが「悪くない」と言ってもらったという。
コロナ禍で入国制限が設けられて以降、五輪競技では国内に海外選手を招く初の大会。今大会は徹底して感染対策が講じられ、来夏の東京五輪に向けた試金石とされている。感染対策について、内村は必要以上にやることを歓迎した。
「十分すぎると思いますね。毎日PCR検査、しかも鼻に突っ込む痛いやつをやっている。でも、それくらいでちょうどいい。(コロナ禍以降の五輪競技では)初めて日本でやる国際大会なので。オリンピックをやるために絶対に成功させたい大会。やりすぎくらいでいいし、やりすぎくらいやった上でどれを引いていくか考えればいいかなと。オリンピックに向けてこれくらいイレギュラーがあっていい。どんな状況になっても、このコロナ禍ではできるようにならなければいけない。いい経験になった」
隔離中でもイメージトレーニングを欠かさなかったレジェンド。いつもと異なる環境で試合に臨むが「普通じゃないことをいかに普通にできるかが大事になる。試合でも結果を出すためには、普通じゃないことを普通にやらないといけない。それと比べれば大したことない。普通じゃないことを普通にできるかどうかが、来年活躍できるかにもかかっている」と説いた。日本は内村を含めた男女8選手が出場予定となっている。
(THE ANSWER編集部)