朝の神宮外苑で新様式ランニングイベント 走った後に“そのまま”仕事ができるワケ
午前7時30分。秋の爽やかな風を切り、完成したばかりの国立競技場を五輪アスリートと出勤前のビジネスマンが駆けた。
国立競技場前の「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」で新たなイベント
午前7時30分。秋の爽やかな風を切り、完成したばかりの国立競技場を五輪アスリートと出勤前のビジネスマンが駆けた。
「withコロナ」の新たなイベントが行われたのは10月21日のこと。株式会社Criacao(クリアソン)が三井不動産ホテルマネジメントと連携し、東京・新宿区の「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」でスポーツ体験ができるイベント。期間限定で9月30日からヨガ、フィットネスとともに外苑ランが楽しめる企画で、売りの一つは昨年11月に完成したばかりの同ホテルを利用し、部屋、大浴場などの施設をショートステイで利用できることだ。
コロナ禍による外出自粛により生活習慣が変わり、運動不足に陥っている健康を見つめ直すとともに、以前のように人と会えず、リモートワーク疲れしているビジネスパーソンに心も体もリフレッシュする機会に、この日は12人が参加した。
メイン講師を務めたのは、アテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広さん。スプリント指導のプロ組織「0.01SPRINTPROJECT」を主宰し、子どもからビジネスマン、トップアスリートまで幅広く走り方を伝える指導のプロとともに、クリアソンに所属するロンドン五輪400メートル障害代表の舘野哲也さんと、青学大OBの箱根ランナーで現在はトライアスロン選手の大谷遼太郎さんもコーチとしてサポートした。
ホテルに集合した参加者はジョギングで国立競技場周辺を走って近くの広場に移動し、まずは伊藤さんによる走り方のレクチャーからスタート。「今日のテーマは『走りを良くすること』」と話した伊藤さんは「走りを良くすることで、速く走れるだけでなく、楽に走れる、怪我なく走れるようになります」と正しい走りを身につけることの大切さを説いた。
最初にグループを3つに分け、参加者のランニングフォームを撮影し、コーチ陣が個別にチェック。続けて走りを良くするために必要な正しい姿勢の取り方について説明し、さらに地面から反発を得て弾む感覚を身につけるために「ケンケン」に挑戦した。体重を少し前に乗せ、前への推進力を与えることで自然と進み、それがランニングに応用されれば、楽に進めるようになるとイメージさせた。
すぐ近くの通勤・通学する会社員、高校生らが行き交う中、参加者はそれぞれが真剣に、かつ楽しみながら体を動かした。最後は緑豊かな神宮外苑を15分ほどジョギング。朝の空気を吸いながら、充実した1時間を締めくくった。