世界レベルの本格スケボーパークが完成 東京五輪候補・白井&池が設計プロデュース
設計のこだわりは「コンクリート」と「シンプルさ」
パーク設計時のこだわりについて、白井は「まず最初に、コンクリートにしてほしいって言いました。めちゃめちゃ大事です」と話す。海外のスケートボードパークはほとんどがコンクリート製。さらに、世界大会でもコンクリートが主流となっているが、日本の室内パークは木製が多い。木製パークの場合、ジャンプをしたりランディングしたりする時に「柔らかくて(ボードを)弾かない」ため、コンクリートのパークと感覚が変わってきてしまうという。
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さらに、ランプ、ハンドレール、ステアをメインとしたシンプルな設計も自慢。「日本のパークは難しいところが多いけど、意外とシンプルな設計のところが少ない。こういうシンプルなパークがほしかった」と、白井は満足そうに笑う。
「ハンドレールが黒で、それ以外はグレーの色合いが、昔のベリックスに似ている」と池。スケートボードの本場とも言える米ロサンゼルスにある有名なパークの名前を挙げ、「テンションが上がります」と初プロデュースしたパークの完成を喜んだ。
この日、2人と一緒に会見に臨んだ瀬尻は、新たにオープンしたパークを「修行の場」と表現。「新しい技に挑戦したい時にここへ来て、己と戦いながらレベルアップを図りたい」という23歳は、「出来上がるまでどんなパークになるか分からなかったけど、面がいいし、すごく滑りやすいです」と公開練習では難しいトリックを連発させた。
天気を気にすることなく世界標準のコンクリートパークで大会練習ができる「THE PARK SAMUKAWA」。世界を目指すスケーターたちにとって、貴重な練習の場となりそうだ。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)