比嘉大吾、バンタム級参戦 井上尚弥と将来的対戦も視野「王者になることがスタート」
ボクシングの元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(Ambition)が25日、東京・後楽園ホールで行われるバンタム級(53.5キロ以下)ノンタイトル10回戦の前日計量に臨み、53.4キロでパスした。相手の堤聖也(角海老宝石)は53.3キロ。世界戦で犯した体重超過の王座剥奪から再起2戦目の準備が整った。比嘉の戦績は16勝(16KO)1敗、堤は5勝(4KO)1分け。計量後はオンラインで会見に臨んだ。
比嘉大吾が8か月ぶりリングへ、前日計量パス「新たなスタート」
ボクシングの元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(Ambition)が25日、東京・後楽園ホールで行われるバンタム級(53.5キロ以下)ノンタイトル10回戦の前日計量に臨み、53.4キロでパスした。相手の堤聖也(角海老宝石)は53.3キロ。世界戦で犯した体重超過の王座剥奪から再起2戦目の準備が整った。比嘉の戦績は16勝(16KO)1敗、堤は5勝(4KO)1分け。計量後はオンラインで会見に臨んだ。
比嘉は充実した表情を見せた。リモートで取材に応じ、減量について「最後はきつかったけど順調に落とせた感じです。いい練習もできて、いいコンディションで計量までいった。あとは試合だけです」と心境を吐露。持ち前の明るい表情で質問に答えた。
今後の目標については「もう一回ボクシングをやると決めた以上は、もう一回世界チャンピオンになりたい。その新たなスタート。世界への通り道というか、その前のステップ」と断言。今後主戦場とするバンタム級には、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)が君臨するが、将来的な対戦について聞かれてこう語った。
「今は尚弥さんがずっと上の存在にいるので、自分もそこに行くならこの試合を勝って、とりあえずできるだけ早くチャンピオンになる。そこからがスタートになると思う。明日の試合に集中して(将来的に)チャンスをもらえたらなと思います」
比嘉は2018年4月の世界戦で体重超過を犯して王座剥奪。日本ボクシングコミッション(JBC)からボクサーライセンスの無期限停止などの処分を受け、一度は引退を考えた末に再起を決意。昨年10月にJBCの処分が解除され、再起戦となった今年2月のスーパーバンタム級(55.3キロ)に相当する119ポンド(53・98キロ)契約8回戦でフィリピン人選手に6回2分25秒TKO勝ちした。
再起戦の時は、闘争心が甦っていないことを口にしていたが、今回は「パワーアップした自分が出せれば勝てる」と戻ってきた様子だ。6月に白井・具志堅スポーツジムから移籍し、プロ入りからコンビを組んだ野木丈司トレーナーと約2年ぶりに再タッグ。「一番の喜びは、またボクシングだけに集中できる環境を作ってくれている周りのスタッフ、ジム関係者もそうだし、野木さんとまた一緒にできていること。明日の試合の応援も含め、いい環境を作ってくれてやる気が出てきている。自分も結果でしっかり返していきたい」と牙をむいた。
24歳の堤は1月のバンタム級トーナメントで準優勝しており、アマ時代は比嘉が2戦2敗。比嘉はバンタム級の世界ランクでWBC8位、WBA9位としている。楽しみな存在がバンタム級に殴り込みをかける。
(THE ANSWER編集部)