稲見萌寧、負けん気爆発の執念V 分岐点は「行かなきゃ味わえない」全英挑戦の経験
負けん気が光る新女王「毎週優勝を目指す」
しかし、初めての海外メジャーは予選落ち。難コースと風速20メートルとなった台風並みの強風に対応しきれなかった。隔離期間は練習ができず、筋力も落ちた。国内ツアーでは、小祝さくらや原英莉花など出場辞退した選手たちが優勝。それでも、自身の挑戦が間違っていたとは微塵も疑わなかった。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
「一回も後悔したことはない。行かなきゃ味わえない経験だったと思う。他の人より3試合少ないので、1試合でも早く取り戻せるようにと。少し焦りで空回りもしたけど、悔しい思いでたくさん練習した」
全英の強風を経験したことで「風を前よりしっかり読むようになりました」と手応えを掴んだ。今週の風には「今日(11日)も朝スタートする時に、キャディーをしてくれるコーチが『全英で回ったから微風だね』って(笑)。全英は暴風雨、今日はゴルフ日和の風」と経験値を積んだことを実感。パットの練習法も変えて工夫を凝らした。練習量も増え「それが今週身になってくれたかな」と充実した表情を浮かべた。
今年の全英出場組と辞退組で明暗が分かれていたが、稲見は出場組最初の国内ツアー優勝者となった。「来週からまたしっかりと練習して毎週優勝を目指していきたい」。負けん気が光る新女王は闘争心を出して挑み続ける。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)