「2504回転の衝撃」― CY賞右腕の浮き上がる“火の玉フォーシーム”に脚光
米大リーグの今季のサイ・ヤング賞が15日(日本時間16日)に発表され、ナ・リーグでナショナルズのマックス・シャーザー投手が選ばれた。2年連続3度目の栄誉を受け、MLBのデータ解析システム「スタッツキャスト」は公式ツイッターでフォーシーム(直球)の平均回転数が「2504」と驚異の数値を叩き出していたことを紹介。動画で浮き上がる“火の玉フォーシーム”で空振り三振を奪取したシーンを紹介し、反響を呼んでいる。
3度目のサイ・ヤング賞シャーザー、直球の平均回転数は「2504」と驚異的数値
米大リーグの今季のサイ・ヤング賞が15日(日本時間16日)に発表され、ナ・リーグでナショナルズのマックス・シャーザー投手が選ばれた。2年連続3度目の栄誉を受け、MLBのデータ解析システム「スタッツキャスト」は公式ツイッターでフォーシーム(直球)の平均回転数が「2504」と驚異の数値を叩き出していたことを紹介。動画で浮き上がる“火の玉フォーシーム”で空振り三振を奪取したシーンを紹介し、反響を呼んでいる。
メジャーリーガーの投手にとって、最高の栄誉となるサイ・ヤング賞を獲る男は、やっぱり凄かった。この日、ア・リーグでインディアンスのコーリー・クルバー投手とともに、3度目の受賞が決まったシャーザー。「スタッツキャスト」は興味深いデータを紹介している。
受賞を伝えた公式ツイッターの投稿では、今季のフォーシームの平均回転数は「2504」だったと紹介。メジャーでは2200台が平均レベルとされており、2500超えは驚異的な数値といえる。さらに、動画では今季の“直球動画”を公開。映像を見るだけでわかる伸びを描いている。
右打者に対し、思い切り良く腕を振って投じた直球は外角高めへ。球速の98マイル(約158キロ)も凄いが、それ以上にベース付近でややホップしているように見え、振り遅れ気味の打者もバットがボールの下を通過しているようだ。いかに“打てない直球”であるかも見て取れる。
実際に奪三振率が高く、16勝6敗、防御率2.51をマークした今季は2年連続で最多奪三振をマーク。躍進を支えた一つがわかっていても打てないフォーシームだった。果たして、来季も火の出るような直球で打者をなぎ倒し、スタジアムを沸かせてくれるか。今から活躍が楽しみだ。