女子走り幅跳び・秦澄美鈴が連覇ならず 3位に悔し涙「メンタルが崩れてしまった」
東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権初日が1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、女子走り幅跳びでは昨年女王の秦澄美鈴(シバタ工業)が6メートル12で3位となった。筑波大2年の19歳・高良彩花が2年ぶり3度目の優勝を果たした。
日本選手権が開幕
東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権初日が1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、女子走り幅跳びでは昨年女王の秦澄美鈴(シバタ工業)が6メートル12で3位となった。筑波大2年の19歳・高良彩花が2年ぶり3度目の優勝を果たした。
秦は1回目に6メートル05、2回目に6メートル12をマーク。雨の中で跳躍した3回目は6メートル01だった。高良が6メートル32でトップに立った後の最終試技は5メートル95。記録が伸びず天を仰いだ。「今日はなんというか、最初から立ち上がりがよくなくてそのままズルズルいった印象が凄くあります。凄く何というか、言葉にならないような悔しさを感じています」と悔しさを露わにした。
さらに「コンディションはよかった」と強調。精神面で不安があったようで「最近はメンタルの方で自分に対しての自信があまりなくて、今まで自信満々でやってきたのが崩れてしまった。試合までに不安要素が多かった。助走までにいい状態でいけていない」と涙を流した。
大阪・八尾市出身で169センチの長身を誇る24歳。兵庫・武庫川女大2年時には走り高跳びでインカレ2位となったが、伸び悩んだことで徐々に走り幅跳びに専念した。昨年の日本選手権で初優勝するまでに成長。しかし、連覇には届かず「まさか自分がこの記録で終わるはずがないと思っていた。5本目で自分の中で納得のいく跳躍ができた。そこで不安要素が緩和されたけど、最後までうまくいかずに終わってしまった」と唇をかんだ。
自己ベストは6メートル45だが、東京五輪参加標準記録は6メートル82。さらなる成長を目指して努力を重ねていく。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)