「奇跡だったよ」 ナダル、最終戦は「棄権」も前向き「今回、良かったことは…」
来季に完全復活を宣言「適切な休息を取りつつ、適切な練習をする」
ここ数シーズンは度重なる負傷で精彩を欠いていたが、今季は1月の全豪オープン決勝で永遠の好敵手、ロジャー・フェデラー(スイス)と激戦を演じ、ともに復活を印象づけた。得意の全仏オープンは通算10度目となる優勝を果たし“赤土の帝王”の異名を再び知らしめ、全米オープンも制覇。世界ナンバーワンに返り咲いた。
ただ、31歳を迎えたベテラン。コンディションには細心の注意を払い、新シーズンを前に回復に努めることを最優先したようだ。
「今回良かったことは、新たな箇所の負傷ではないことだね。僕らは適切な休息を取りつつ、適切な練習をする。そして、来シーズン開幕までにしっかりと準備していくつもりだ」
努めて前向きな様子のナダル。来季はアンディ・マレー(英国)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、錦織圭(日清食品)ら実力者が負傷を癒し、戦線復帰してくる。さらなる躍進を目指すナダルの視線も、すでに来季へ向いているようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer