大坂なおみ、7枚の抗議マスク“完結”に米ファン支持多数「彼女の様な若い女性が必要」
テニスの4大大会・全米オープンは12日(日本時間13日)、女子シングルス決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク27位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3で破り、2年ぶりの優勝を飾った。今大会、黒人差別に抗議するマスクを毎試合着用していたが、この日で用意していた7枚をすべて披露。見事に“公約”を果たした。大会公式、米メディアもクローズアップし、支持が集まっている。
黒人被害者の7枚のマスクをすべて披露「いろいろな人が話題にしてくれたら…」
テニスの4大大会・全米オープンは12日(日本時間13日)、女子シングルス決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク27位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3で破り、2年ぶりの優勝を飾った。今大会、黒人差別に抗議するマスクを毎試合着用していたが、この日で用意していた7枚をすべて披露。見事に“公約”を果たした。大会公式、米メディアもクローズアップし、支持が集まっている。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)
大坂が2年ぶり戴冠の裏で“公約”を果たした。試合前のコート入り。口元を覆った黒のマスクには、14年にオハイオ州で警察官の発砲を受けて死亡した12歳(当時)の黒人少年タミル・ライス君の名前が記されていた。今大会は1回戦でブレオナ・テイラーさんの名前の入ったマスクを着用し、試合後は黒人被害者の名前を記した7枚のマスクを用意していることを告白。決勝まで7試合で披露する決意を明かしていた。
決勝進出で見事に目標を達成し、優勝で花を添えた大坂。試合後のインタビューでこのことについて問われると「いろいろな人がこのことを話題にしてくれると嬉しいです」と真剣なまなざしで語った。
マスク着用については米国内外で賛否両論を呼んでいたが、米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターは上述のコメントを述べたシーンを動画付きで紹介。また、大会公式ツイッター、インスタグラムも大坂が着用した7枚のマスクすべてを写真付きで紹介した。
コメント欄には「アメリカの英雄」「私たちは彼女のような若い女性が必要だ。これからも活動をやめないでね」「彼女は使命を背負っているよね」「オオサカはスポーツ界にとって非常に大きな存在だ」「本当に感動した」「勇敢なナオミ・オオサカ!」などの声が多数。なかには「黒人アスリートが政治的メッセージを発信することは飽きた!」という声もあったが、大坂の行動を支持する意見が大多数を占めていた。
(THE ANSWER編集部)