大坂なおみ、完全復活の2年ぶりV! 元世界1位アザレンカとの死闘制し、4大大会3勝目
テニスの4大大会・全米オープンは12日(日本時間13日)、女子シングルス決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク27位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3で破り、2年ぶりの優勝を飾った。
全米OP、女子シングルス決勝
テニスの4大大会・全米オープンは12日(日本時間13日)、女子シングルス決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク27位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3で破り、2年ぶりの優勝を飾った。
大坂はアザレンカに対して過去2勝1敗。前哨戦「ウェスタン&サザン・オープン」決勝でも対戦予定だったが、大坂が棄権したことにより、両者の対戦は昨年の全仏オープン2回戦(4-6、7-5、6-3で大坂が勝利)以来となった。
大坂は第1セット、第1ゲームでいきなりブレークを許してしまう。第3ゲームはキープするが、第5ゲームでもダブルフォルトを犯し、立て続けにブレークされる厳しい展開に。第7ゲームもブレークを喫し、わずか27分でこのセットを落としてしまった。
今大会好調だったサーブが思うように決まらない大坂。第1セットはファーストサーブのポイント獲得率がわずか44%にとどまり、アンフォーストエラーの数も13とアザレンカの3を大きく上回ってしまった。
第2セットも第2ゲームで先にブレークされる苦しい展開だったが、第3ゲームですぐにブレークバック。第7ゲームも40-15でブレークし、この試合で初めてリードを奪う。第9ゲームもブレークし、このセットを6-3で取り返した。立て直した大坂。アンフォーストエラーもわずか5つと、ミスの数も一気に減った。
運命の第3セット。先にブレークしたのは大坂だ。第4ゲームで強烈なバックハンドのダウンザラインを叩き込みブレーク。第5ゲームも0-40からキープ。勢いに乗ると、このセットも取り切った。見事な逆転勝ちで4大大会3勝目を手にした。
2年前の全米オープン決勝では憧れの元世界女王のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を倒して優勝。一躍、テニス界のシンデレラガールとなった。翌年の全豪オープンも制して、世界ランク1位に上り詰めた。しかし直後にサーシャ・バインコーチと関係を解消。思うように結果が出ない時期もあった。
それでも大坂は力強く帰ってきた。今大会では人種差別への抗議の思いを込めたマスクを毎試合、着用。決勝では2014年に警察官の発砲を受けて死亡した当時12歳の黒人少年タミル・ライス君の名前が入ったマスクで入場。用意していた7枚をすべて披露した。
精神的なもろさを見せることなく完全復活をアピール。大きくなった22歳が再び主役として、女子テニス界をけん引していく。
【大坂の今大会成績】()は世界ランク
1回戦 2-1 土居美咲(81)
2回戦 2-0 ジョルジ(74)
3回戦 2-1 コスチュク(137)
4回戦 2-0 コンタベイト(21)
準々 2-0 ロジャーズ(93)
準決 2-1 ブレイディ(41)
決勝 2-1 アザレンカ(27)
(THE ANSWER編集部)