寺田明日香、好タイム2位も「チャレンジしないと」 現状維持拒否で進化を決意
陸上のアスリートナイトゲームズイン福井が29日、9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で開催され、女子100メートル障害決勝は青木益未(七十七銀行)が、追い風参考2.1メートルながら、従来の日本記録(12秒97)を上回る12秒87の日本新記録相当をマークして優勝した。日本記録保持者・寺田明日香(パソナグループ)は、12秒93で2位に入った。
アスリートナイトゲームズイン福井で2位「冷静に走れなかった部分がある」
陸上のアスリートナイトゲームズイン福井が29日、9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で開催され、女子100メートル障害決勝は青木益未(七十七銀行)が、追い風参考2.1メートルながら、従来の日本記録(12秒97)を上回る12秒87の日本新記録相当をマークして優勝した。日本記録保持者・寺田明日香(パソナグループ)は、12秒93で2位に入った。
予選では追い風参考2.3メートルながら12秒92で全体1位となった寺田。決勝では青木に0秒06差で敗れた。「速いリズムで走らないといけない中で、冷静に走れなかった部分があって崩れたと思う」と振り返った。
予選、決勝ともに追い風参考だったが、いずれも自身がもつ日本記録を上回るタイムを出した。「力はついているということなので、それより先に進んで走るためには、もっとチャレンジしなければいけない部分もあると思いますし、速さに対して出てくる怖さみたいなところもあるので、克服していかなければならないと思う」と手ごたえとともに今後の課題を挙げた。
結婚・出産を経て、昨年競技に復帰し、12秒97で日本新記録を樹立。23日のセイコーゴールデングランプリ(GGP)では13秒03で優勝しているが、現状維持するつもりはない。「いろんな人に『寺田明日香はこういうところを変えてきたんだな』と思われるくらい、極端に動かないと良いチャレンジになっていかない。チャレンジするのは悪くなるかもしれないし、良くなるかもしれない。フィフティーフィフティーで怖いんですけど、チャレンジしないと先に進めない。一回崩してでも先を見てやっていければ」と意気込んだ。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)