高反発トラックは「跳ねる」「前に進む」 “世界基準”国立競技場、五輪で記録連発?
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が23日、東京五輪会場となる国立競技場にて無観客で行われ、男子100メートル決勝は桐生祥秀(日本生命)が10秒14(向かい風0.2メートル)で優勝した。昨年11月に完成した国立競技場で本格的な陸上競技会が行われるのは初めて。“世界基準”の高反発トラックが採用されており、選手たちは感触を明かした。
国立競技場でセイコーGGP開催、世界記録を多く生むトラックとは
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が23日、東京五輪会場となる国立競技場にて無観客で行われ、男子100メートル決勝は桐生祥秀(日本生命)が10秒14(向かい風0.2メートル)で優勝した。昨年11月に完成した国立競技場で本格的な陸上競技会が行われるのは初めて。“世界基準”の高反発トラックが採用されており、選手たちは感触を明かした。
近年の五輪で採用されてきたイタリア・モンド社の高反発トラックが整備されている。「スーパーX」という世界記録を多く生み出している素材だ。男子200メートルを20秒74で制した飯塚翔太(ミズノ)は「硬いけど反発をもらえる感じ。室内より走りやすい。跳ねるような感じです」と明かした。
男子100メートルで8位(10秒53)だった小池祐貴(住友電工)は「タータン(走路)は結構硬くてスピードの出やすいところ。(足の)接地時間が短くなりやすいところですね」と説明。女子100メートルを制した兒玉芽生(福岡大)は「反発もしっかりもらえて前に進む感じがあって走りやすかった」と語った。
女子100メートル障害で優勝した寺田明日香(パソナグループ)は「まだまだ私の技術が伴っていないので使いこなすことができていない」としながらも「反発があって気持ち良く走ることができました」と笑顔を見せた。
スプリント種目で比較的効果を生むトラック。各種目の選手が感想を述べる一方、男子100メートルで競り勝った桐生は「国立競技場はタータンというよりは、ここに人が入って盛り上がっていると想像したら楽しくなりますね」と笑った。1年後の東京五輪は記録の生まれる大会となるのだろうか。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)