21世紀生まれ初Vの笹生、中堅＆ベテラン勢から称賛の声「完成されたゴルフ」

　女子ゴルフの今季国内ツアー2戦目・NEC軽井沢72の最終日が16日、長野・軽井沢72G北C（6710ヤード、パー72）にて無観客で行われた。首位と1打差の3位で出た笹生優花（ICTSI）が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの63で回り、通算16アンダーでツアー初優勝。ルーキーがプロ2戦目の国内ツアーで21世紀生まれ初の優勝者となったが、ベテランプロは「タイガー・ウッズと回っているよう」などと印象を明かした。

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　笹生は飛距離を武器に逆転優勝を飾った。大会コース記録「63」をマーク。会見では「凄く嬉しいです」と初々しく心境を明かしたが、一緒に回った選手は勝者を手放しで称賛した。

　最終日に同組となったツアー通算5勝で34歳の藤田さいき（チェリーゴルフ）は「笹生さんに20ヤード置いていかれた」と若き飛ばし屋の印象を吐露。怒涛のバーディーラッシュを目の当たりにし「あの年であんなに完成されたゴルフができるなんて。ショットの威力が凄い。ゴルフがデカい」とインパクトがあったようだ。

　笹生が14歳の誕生日を迎える直前だった2015年サントリーレディスでも同組で回った藤田。「上手い子がいるなと思った」と当時の記憶を明かし「ずば抜けている。LPGAではない。タイガー・ウッズと回っているようだった」と脱帽した。とはいえ、自身も66の好プレーで12アンダーの2位に食い込んだ。

　通算14勝で32歳の有村智恵（日本HP）も16年サントリーレディスでアマチュア時代の笹生と同組に。「本当に凄い選手がでてきて、ワクワク感があった」と中学生のポテンシャルを感じていたという。「順調にプロになって、すぐに結果を出して素晴らしい。ただ、（スコア）ボードを見ると、30代が凄くいっぱいいて、10代と30代の戦いというのが、私たちも凄く嬉しくて、ゴルフ界も話題性があるな、負けていられないという気持ち」と台頭を歓迎。自身も66で回り11アンダーで4位に入った。

　1打差の3位で出た27歳の葭葉ルミ（富士住建）は8アンダーで8位に。笹生について「あそこまで伸ばすのは並大抵の努力ではないので、優勝した笹生選手は凄いと思います」と19歳のニューヒロインの活躍を称えた。フィリピン代表として東京五輪を狙う笹生は、将来的には日本国籍を取得する方針。ファンにとっても楽しみな存在となりそうだ。