長期離脱中のジョコビッチ、“手本”はナダルとフェデラー!? 完全復活にアガシが太鼓判
16年の欠場を経て、今季グランドスラムを制した双璧にNO1返り咲きへの道を見る
「今年フェデラーとナダルが見せた美しさを誰が無視できようか。誰かを見限るのは間違いなんだ」
アガシが例に挙げたフェデラーは、両膝の故障で昨夏に残りのシーズンの欠場を発表。年明け直後の全豪オープンで優勝を果たすと、7月のウィンブルドンも制して完全復活を印象付けた。ナダルも2016年は左手首の怪我で全仏オープン出場を回避するなど、シーズン終盤は欠場が続いたが、17年に入って全仏オープンと全米オープンで頂点に立ち、世界1位の座に返り咲いている。今年のグランドスラムのタイトルを分け合った両雄の復活が、ジョコビッチも再び世界NO1に輝ける可能性を裏付けしているという。
「明確に言っておくと、私がいなくても彼はトップに戻れるだろう。いまだに、彼を良い選手にできる部分がたくさんあると心底思う。誰かをより親密に理解するほどそうなると思う。だから私にとっては、まさに違う視点で彼の試合を見なければならない課題のある時期になるね」
ジョコビッチは10月に自身のFacebookでトレーニングを始めていることを報告し、12月のエキシビション大会での復帰も内定している。万全のコンディションを取り戻し、再びナダル、フェデラーの双璧に割って入ることができるか。ジョコビッチにとって、2018年はターニングポイントの一年となるかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer