「あなたに会えたことは一生の宝物」 樋口新葉が練習場で受け取った“最高のエール”
女子フィギュアスケートの樋口新葉(日本橋女学館高)は、11月3日から始まるグランプリ(GP)シリーズ第3戦の中国杯に出場する。大会に向けて調整中の16歳は、練習を行うリンクで応援の言葉をかけてもらったことをツイッターで報告し、決意を新たにしている。
ロシア大会3位だった樋口、中国杯に向けて心にエネルギーをチャージ
女子フィギュアスケートの樋口新葉(日本橋女学館高)は、11月3日から始まるグランプリ(GP)シリーズ第3戦の中国杯に出場する。大会に向けて調整中の16歳は、練習を行うリンクで応援の言葉をかけてもらったことをツイッターで報告し、決意を新たにしている。
シニア2年目を迎えた樋口は、GP初戦のロステレコム杯に出場。バレエ「ドンキホーテ」の「ジプシー・ダンス」に乗せて演じたショートプログラム(SP)は連続ジャンプの回転不足などもあって得点は70点台に届かず3位。フリーでも3位で、合計207.17点の総合3位に入った。
GPシリーズ2試合目となる中国杯は、12月に日本で行われるGPファイナル(名古屋)に進出するためには重要な一戦となる。
樋口は31日にツイッターを更新。「たまたまリンクで練習してたおばあちゃんにあなたに会えたことは一生の宝物になると言われた」とつづり、滑っていた女性から声をかけられたことを報告。フィギュアのシングルは、氷上で自分との孤独な戦いに打ち勝たなければならない。それだけに、「みんな応援してくれてるんだと思った今日この頃」と多くの人々からサポートを受けていることを再認識したという。しっかりと、心にエネルギーをチャージすることができたようだ。
「1つ1つ大切に。1つ1つ積み重ねて。思いっきり戦おう」
最後にこのように決意をつづった樋口。中国杯には、三原舞依(シスメックス)と本田真凜(関大高)の他にも、2015年世界選手権女王エリザベータ・トゥクタミシェワ、演技力に定評のあるエレーナ・ラジオノワ、15歳の新星アリーナ・ザギトワのロシア勢など、実力者たちが出場する。“最高のエール”を背に、1つ1つ技を積み重ね、思い切り戦った先には、新しいステージへの道も見えてくるだろう。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer