MMA反則膝蹴りの波紋拡大 “禁断の一撃”に現役選手ら苦言「これ以上の反則ないぞ」
米国の総合格闘技「MMA」で起きた反則が波紋を広げている。10日(日本時間11日)に開催した「LFA84」のショーン・ウエスト対ボストン・サーモン(ともに米国)による150ポンド契約マッチ。ウエストが反則の膝蹴りをお見舞いし、失神、流血の事態となった。米メディアが実際の動画を公開すると、海外ファンから「参戦資格を剥奪しろ」などと非難の声が続出していたが、識者や現役選手も「なんと乱暴な行いだ」などと苦言を呈する事態となっている。
強烈な一撃を受けたサーモンを心配する声も「彼が無事でいてほしい」
米国の総合格闘技「MMA」で起きた反則が波紋を広げている。10日(日本時間11日)に開催した「LFA84」のショーン・ウエスト対ボストン・サーモン(ともに米国)による150ポンド契約マッチ。ウエストが反則の膝蹴りをお見舞いし、失神、流血の事態となった。米メディアが実際の動画を公開すると、海外ファンから「参戦資格を剥奪しろ」などと非難の声が続出していたが、識者や現役選手も「なんと乱暴な行いだ」などと苦言を呈する事態となっている。
残酷な膝蹴りだった。2回、ウエストの右フックを顔面に受け、サーモンは体勢を崩して両手と膝を床につく。次の瞬間だった。勢いよく距離を詰めたウエストが左膝を一閃。顔面を強烈に捉えた一撃で、サーモンは顔から流血。ぐったりと倒れ、失神してしまった。レフェリーに止められたウエストは、金網に登って喜びを表現した。
だが、反則行為で歓喜のウエストは敗者となった。実際の動画を米スポーツ専門局「ESPN」のジャーナリスト、アリエル・ヘルワニ氏が自身のツイッターに公開。「これ以上の反則と残忍さはない。なんてこった」と文面に綴り、衝撃を伝えていた。
投稿には海外ファンから非難の声が寄せられていたが、複数の識者も反則に対して苦言を呈する事態になっている。MMA専門記者のショーン・シーハン氏は「これは見ていられない。なんと乱暴な行いなんだ。まったく……。彼(サーモン)が無事でいて欲しい」とツイッターで言及。米国の総合格闘技解説者ジョン・アニク氏も「オーマイガー」と同様に衝撃を綴っている。
騒動には現役ファイターも注目。昨年10月のUFCでサーモンと対戦し、勝利しているランディ・コスタは「これは本当にひどい……。この行い以上の反則はないだろう。ボストン・サーモンのことを思うと、惨めな気持ちになるよ」とツイッターに投稿。怪我を心配する声とともに、反則劇に対する非難が各所から出ているようだ。
(THE ANSWER編集部)