【陸上】元日本王者の父を持つ池川が男子やり投優勝「4年後に向けて」
父からもらったアドバイスを胸に
今回の優勝で池川は親子2代での日本一となった。父・哲志さんは1981年の日本選手権・砲丸投げで優勝した経験を持つ。「LINEで『後ろに体重を残しつつ、前へ弾きだすように投げる』といった詳しい技術を伝えてくれました」とアドバイスをもらったことも明かした。
本人は今年に入って世界ユースに出場するなど「ダイヤモンドアスリート」として世界との戦いをすでに経験している。そのため「インターハイで勝ててうれしいの一言です。でも記録には全然満足していないです」と話し、目標設定は非常に高い。
「助走スピードが極端に速くなったり遅くなったりしているので、しっかりクロスから投げられるようにしたいです。投げる瞬間の振り切りは自信があるので、そこにどうやって理想的なスピードで投げられるかが課題となっています。今は70メートルをアベレージに出せるようにしたいです。4年後に向けては90メートル台を出さないと世界と戦えないと思っています」
193.5センチ、109キロと非常に恵まれた体格を持つ池川。投てき部門の日本人アスリートの第一人者と言えばハンマー投げ金メダリストの室伏広治さんだが、池川は新世代の投てき選手として鍛錬に励む心づもりだ。
全国高体連公式のインターハイ応援サイト「インハイ.tv」では陸上だけでなく開催30種目のライブ動画を配信している。高校生の熱戦をチェックして、未来の日本を担うアスリートの一瞬を目に焼きつけたい。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer