【陸上】九州学院・齊藤が男子200m制す “偉大な先輩”からも刺激
男子短距離は将来性あるスプリンターが次々と台頭
また九州学院出身の偉大な先輩の存在も大きかった。それは2008年北京五輪400メートルリレー銅メダリストの末続慎吾だ。今でも動画サイトなどで末続の走りを見るほど憧れの存在だといい「母校のグラウンドで一緒に練習することもありましたし、『頑張れよ』と直接励まされました」とのエピソードも明かした。100メートル決勝では5位に終わったものの、その悔しさを200メートルで晴らした。
一方、2位に終わった染谷は「予選が厳しい組だったので、出さなきゃいけないなと思ったところがありました。予選から決勝までの間が4時間だった。決勝は後半ラスト10メートルで抜かされてしまった」と齊藤にラストでかわされる形になったことを悔しがったが、100メートルに出られなかった分だけ「200メートルに専念したトレーニングを積んだ」ことが功を奏したとも話した。
ここ近年の日本の男子短距離は桐生祥秀(東洋大)やケンブリッジ飛鳥(ドーム)、山縣亮太(セイコー)といったリオ五輪組、そして高校生年代でもサニブラウン・アブデル・ハキーム(城西大城西3年)と将来性あるスプリンターが次々と台頭している。それに触発されるかのような好内容のレースとなった。
全国高体連公式のインターハイ応援サイト「インハイ.tv」では陸上だけでなく開催30種目のライブ動画を配信している。高校生の熱戦をチェックして、未来の日本を担うアスリートの一瞬を目に焼きつけたい。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer