村田諒太は「どんな相手の人生も惨めにする」も… 米記者が分析した新王者の現在地
「どんな相手の人生を惨めにする」も…厳しい指摘「例外的な速さ、パワーはない」
執筆したマイケル・ローゼンタール記者は、WBO世界王者のソーンダース、そして、ソーンダースと12月にタイトルマッチを戦う同級1位のレミューと同等としながら、WBA世界スーパー王者のゴロフキン、9月にゴロフキンと引き分けたアルバレス、WBC同級1位のチャーロという実力者には苦戦する可能性があると分析している。
「ムラタはより訓練され、耐久性を持つ、どんな相手の人生を惨めなものにする特徴を持っている」と村田の正統派スタイルを評価する一方で「彼にはスペシャルなクオリティがないように見える。例外的な速さ、パワーの持ち主ではない。ダイナミックではない。彼はとても優秀なファイターに過ぎない。私にはそう見える」と課題を指摘している。
ただ、同記者は「彼は私が間違っていたと証明する機会を手にするだろう」と今後に評価を覆す戦いを期待。「彼はミドル級のトップ選手にとっては魅力のある相手だ。彼にはいい知名度がある。ベルトを保持している。金メダルも持っているし、魅力がある」と評している。
村田自身もより強いミドル級の王者との死闘を心待ちにしている。注目されるのは、ゴロフキンとの頂上決戦も含めたマッチメーク。厳しい米メディアの視線を跳ね除け、最強王者として君臨できるか。日本のファンは村田の底力を信じている。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer