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「人間には不可能だ」 NFLの新型コロナ対策、厳しい“1.83mルール”にHCがお手上げ

9月に開幕を控える米プロフットボール(NFL)は、7月下旬から始まるトレーニングキャンプなどに向けて、新型コロナウイルス対策の指針を各チームに通達。しかし厳しすぎる指針に、レイブンズのジョン・ハーボーヘッドコーチ(HC)は不満を示しているようだ。米メディアが伝えている。

レイブンズのジョン・ハーボーHC【写真:Getty Images】
レイブンズのジョン・ハーボーHC【写真:Getty Images】

リーグは練習施設などの1.83mの社会的距離を指示

 9月に開幕を控える米プロフットボール(NFL)は、7月下旬から始まるトレーニングキャンプなどに向けて、新型コロナウイルス対策の指針を各チームに通達。しかし厳しすぎる指針に、レイブンズのジョン・ハーボーヘッドコーチ(HC)は不満を示しているようだ。米メディアが伝えている。

 どのように練習をすればいいのか……。NFLが発表した指針には、練習施設の区分けや利用できる人、ロッカールーム、ミーティング、ジム、食堂などで各々が常に距離をとることを徹底。施設の清掃と消毒、食品の扱いなどについても細かいルールが定められている。

 11日(日本時間12日)に地元ラジオ局「105.7 The Fan」の番組に出演したハーボーHCは、この指針を守って練習する方法は「誰も分からない」と不満を述べた。

「専門家でさえ分からないんだ。すべてのメモを読んだけれど、正直に言ってリーグが求めていることは不可能だ。人間には不可能なことだよ」

 常に6フィート(1.83メートル)の距離を保つことについて、ハーボーHCは「ハドルを組む時は間違いなく6フィート離れていない。シャワーは一人ずつ使うのか? ウェイト(トレーニング)でも一人ずつ使うのか?」と、いかに現実的でないかを説明。「リーグと選手会はしっかりと把握し、常識を持って同意しなければいけない。そうすれば決められた時間内で仕事が達成できる」と指針の改善を求めた。

 オフェンシブラインとディフェンシブラインの選手たちなどは、ほぼ確実に密集した状態のプレーが必要となるアメリカンフットボール。コンタクトスポーツである以上、選手同士の接触は避けられないが、ハーボーHCが「不可能」と断言した指針の改善はあるのだろうか。

(THE ANSWER編集部)


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