世界ライトヘビー級王者ジョーンズが町で若者を威圧する様子とは…

　米国各地で人種差別撤廃運動が起こる中、同国最大の総合格闘技「UFC」の現世界ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ（米国）の行動が注目されている。暴徒化した若者2人に立ち向かい、スプレー缶を没収する動画をロシアメディアが公開。UFC代表のダナ・ホワイト氏も「若者がちびっていたよ」と正義感ある行いに触れているという。

　暴れようとする若者も、UFC王者にはビビりまくりだ。夜間、幹線道路の横断歩道でジョーンズはフェイスカバーで顔を隠していた若者をにらみつける。「スプレー缶をよこせ」。驚く相手に何度も圧力をかけ、悪行のためのスプレー缶を奪った。すかさず他の仲間にも同様に詰め寄る。あまりの威圧感に、青年はただただ従うしかなかった。

　実際の動画をロシア放送局「ロシアトゥデー」がツイッターに投稿。同局は記事でも「ジョーンズは先日、ジョージ・フロイド氏の死亡に対する抗議の最中にスプレー缶を持った若者2人組に立ち向かうのが撮影されており、それが拡散している」と報じている。

　ジョーンズの行いはUFC代表からも支持されているようだ。記事によると、動画を見たホワイト氏はポッドキャストで「あの若者たちがちびっていたよ。だから、こういう輩を止めるためにもUFCファイターをもっと（鎮圧のために）送り込むべきなんじゃないかと思う」と冗談交じりに語ったという。

　白人警官の不当な暴力によってジョージ・フロイドさんが亡くなったことで広がっている抗議活動だが、この機に乗じて暴徒化する若者を正そうとしているようだ。