大坂なおみは「世界スポーツ市場の象徴的存在」 米教授が女子最高の年収40億円で解説
女子テニスの大坂なおみ(日清食品)が、賞金や広告料などの昨年1年間で3740万ドル(約40億円)の収入を得て、全競技で史上最も稼いだ女性アスリートになった。米経済誌「フォーブス」が伝えている。
2015年シャラポワ超えの女子史上最高額、英BBCも注目「世界で最も稼いだ女子選手」
女子テニスの大坂なおみ(日清食品)が、賞金や広告料などの昨年1年間で3740万ドル(約40億円)の収入を得て、全競技で史上最も稼いだ女性アスリートになった。米経済誌「フォーブス」が伝えている。
大坂が女性アスリートの歴史を塗り替えた。同誌によると、昨年1年間に大坂が得た額は、過去4年連続で最も稼いだ女性アスリートだったセリーナ・ウィリアムズ(米国)よりも、140万ドル(約1億5000万円)多かったという。さらに大坂は、2015年にマリア・シャラポワさん(ロシア)が記録した、当時の女性アスリート史上最高収入2970万ドル(約31億円)の記録も更新した。
また同誌は、大坂が男女を通じたランキングでも29位に入り、セリーナも33位に位置したことを発表。2016年以来初めて女性アスリートがトップ100に2人名を連ねたとした。
この一報に英公共放送「BBC」も「日本のスターテニス選手のナオミ・オオサカが、米国のライバル選手のセリーナ・ウィリアムズを抜いて、世界で最も稼いだ女子アスリートとなった」と注目。南カリフォルニア大・マーシャル経営大学院のスポーツビジネスに詳しいデービッド・カーター教授のコメントを紹介している。
「世界中のテニス選手と比較しても、オオサカは偉大なバックストーリーを持った新しいタイプの選手と言える。彼女は若さと2つの文化の中で育ったことを兼ね備えているので、若者とグローバルな観客を惹きつけることができる。その結果、世界的なスポーツ市場の象徴的な存在となったわけだ」
昨年、大坂はナイキと2025年までの大型パートナーシップ契約を結んだ。契約するアスリートに、スポンサーのロゴが入ったパッチの着用を一般的には認めていないナイキも、大坂には特例として許容する特別待遇。合計15のスポンサー契約を結ぶ大坂は、女性アスリートを牽引する存在として期待がかかりそうだ。
(THE ANSWER編集部)