“鉄人”大野均が引退会見「やり残したことはない」 今やりたいのは「娘とのデート」
19年の現役生活に幕を下ろしたラグビー元日本代表LO大野均(東芝)が22日、オンラインで引退記者会見を行った。
42歳の“鉄人”がオンライン引退会見で語った言葉とは
19年の現役生活に幕を下ろしたラグビー元日本代表LO大野均(東芝)が22日、オンラインで引退記者会見を行った。
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42歳の大野は東芝一筋19年。192センチ、105キロのサイズに似合わぬスピードとフィットネスを誇り、体を張ったプレーとハードワークでも知られた。
大野はまず「多くの素晴らしい選手が引退していく中、このような場を設けていただき感謝しています。大学からラグビーを始め、素人同然の私を東芝に誘っていただき、多くの方に励まされながらここまでやってくることができました。1年程前から膝の痛みがでてきて、昨年末から別メニューで調整してきましたが、回復が見られず、昨秋のW杯での日本代表の躍進や、東芝でも若手が成長してきて、選手としてやり残したことはないと感じ決意しました」と引退決断の理由を明かした。
さらに「長い間多くの方に応援していただき頑張っていくことができました。スタジアム内外でかけられる声援のおかげでここまで頑張ることができました。今後は東芝に恩返しができるような活動をしながら、大野均としてこれから自分ができる道を見つけて、日本ラグビー界に貢献していきたいと思っています」と東芝への感謝と今後の展望についても口にした。
ラグビーW杯には2007年から3大会連続で出場。2015年W杯で南アフリカを撃破した「ブライトンの奇跡」も経験。代表通算98キャップは歴代最多だ。
日本代表で98試合を経験した大野にとって、最も印象に残る試合は2013年のウェールズ戦だという。
「桜のジャージーをきて出た試合がすべて印象に残っている」とした上で、「2015年の南アフリカ戦もそうですが、2013年に秩父宮でウェールズに勝った試合(23-8)。2004年には100点差(0-98)で負けたウェールズに対して、9年後に勝てるとは思ってもいなかった。先発で出たのですが、ノーサイドはベンチで見届けた。ほぼ勝ちを手中に収めたと感じた時は涙でグラウンドが見えなかったのを覚えています」と感慨深げに振り返った。