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コロナ禍でもトップリーグは「魅力的な行先」 スター日本行きの背景を豪メディア指摘

昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会で優勝した南アフリカ代表HOマルコム・マークス。今季トップリーグ(TL)のNTTコムでプレーした“世界最強HO”は、母国のスーパーラグビー・ライオンズからは退団する見通しだという。豪ラグビー協会の独自メディア「ラグビー.com・オーストラリア」は、スーパースターの選択の背景を指摘している。

今季はNTTコムでプレーしたマルコム・マークス【写真:荒川祐史】
今季はNTTコムでプレーしたマルコム・マークス【写真:荒川祐史】

今季は南ア代表HOマークスらがトップリーグでプレー

 昨秋のワールドカップ(W杯)日本大会で優勝した南アフリカ代表HOマルコム・マークス。今季トップリーグ(TL)のNTTコムでプレーした“世界最強HO”は、母国のスーパーラグビー・ライオンズからは退団する見通しだという。豪ラグビー協会の独自メディア「ラグビー.com・オーストラリア」は、スーパースターの選択の背景を指摘している。

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 同メディアは「スプリングボクスのスター選手、マークスがコストカット対策によってライオンズを離れる」との見出しで記事を掲載。今季日本でプレーしたマークスについて「来季は別のTLのチームに移籍すると報道されている」としている。

 選択の背景には、厳しいコストカットの影響があるようだ。記事では、新型コロナウイルスの影響でライオンズが行っているコストカットについて、以下のように伝えている。

「コストカット対策の内容は、月に2万南アフリカドル(およそ12万円)以上の給与を得ているスタッフ、選手、首脳陣は25%の給与のカットを受けるということだ。その中で上位の給与を得ている人に関しては流動的だが、最大43%のカットを受ける」

 同メディアによると、選手は希望すれば21日間、他チームとの交渉のために契約を見直すことができるそうだが、「パンデミック下でも十分な賃金が保証されている日本は選手たちにとって、より魅力的な行先となっている」と環境が整ったTLへの移籍は魅力的だと伝えられている。

 倒れた相手のボールを奪う、または相手の反則を誘うのに有効な「ジャッカル」を得意とするマークスのほか、ニュージーランド代表キャップ117を誇るLOサム・ホワイトロックや、元同国代表のレジェンドSOダン・カーターなどもプレーした今季のTL。充実したプレー環境を求め、海を渡ってくるスター選手は今後も出てくるかもしれない。

(THE ANSWER編集部)


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