米ボクシングはプロレス会場で再開か アラム氏が明かす戦略「6月以降の話だが…」
新型コロナウイルスの感染拡大で2万5000人以上の死者を記録している米国。ボクシング界でも興行延期が相次ぐ中、米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、フロリダ州にあるプロレス団体WWEのトレーニング施設で無観客試合として興行を再開するプランを明らかにした。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
どうなる井上尚弥の3団体統一戦、フロリダ州知事がイベント開催後押しの意向
新型コロナウイルスの感染拡大で2万5000人以上の死者を記録している米国。ボクシング界でも興行延期が相次ぐ中、米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、フロリダ州にあるプロレス団体WWEのトレーニング施設で無観客試合として興行を再開するプランを明らかにした。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
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米国でもメジャースポーツが次々に延期や中止に追い込まれる中、アラム氏はWWEとタッグを組む計画を明らかにしている。記事によると、同氏は「これはとても、とても興味深い。我々は連絡を取ることになる。彼らの施設を活用して、無観客でイベントを行う可能性はある」と語っている。
コロナ禍でイベント開催が不可能な状況で、WWEでは4月5日と6日に自前の巨大道場、フロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターで「レッスルマニア36」を無観客試合として開催。これを受けて、同州のロン・デサンティス知事は今後もイベント開催を後押しする方針を明らかにしたという。記事では、同知事の談話も紹介している。
「我々にはスポーツとイベントを支える必要がある。観客を入れることはできない。それは理解している。だが、NASCAR(米国最大のモータースポーツ統括団体)のレースが無観客でもテレビ放送されるなら、それはいいことだと考える。タイガーやミケルソンのゴルフとかも見たい。社会的距離も遵守しているのだから。ギャラリーも観衆もいない。でも、テレビで放送できれば。人々はコンテンツに飢えていると思う」
無観客を条件にイベント開催を容認する姿勢が、アラム氏に影響を及ぼしているようだ。「我々はビンス(マクマホンWWE会長)とWWEともかなり関係が深い。様子を見てみたい。6月以降の話になるだろうがね」とアラム氏は語っているという。
ボクシング界では、25日(日本時間26日)に米ラスベガスで予定されていたWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)とWBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の3団体統一戦も延期となった。ライト級4団体統一戦のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とテオフィモ・ロペス(米国)のビッグマッチも用意していたトップランク社。オーランドのWWEの巨大道場が、ボクシング界再始動の舞台になるかもしれない。
(THE ANSWER編集部)