競泳の英メダリストが不快感 “Zoomトレーニング”も第三者の乗っ取りで台無しに
新型コロナウイルスの感染拡大によって世界各国で外出禁止令が出される中、様々なオンライン会議サービスが活用される機会が増加している。スコットランド水連がロックダウン(都市封鎖)状態での運動不足の市民へ向けて、アプリ「Zoom」を通じて、トレーニング指導企画を行ったが、第三者に乗っ取られる事態が発生。講師役で参加していた男子競泳で2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストのダンカン・スコット(英国)が不快感を滲ませている。英公共放送「BBC」が報じている。
「Zoom」を使ったトレーニングに第三者が侵入、主催者が謝罪する事態に
新型コロナウイルスの感染拡大によって世界各国で外出禁止令が出される中、様々なオンライン会議サービスが活用される機会が増加している。スコットランド水連がロックダウン(都市封鎖)状態での運動不足の市民へ向けて、アプリ「Zoom」を通じて、トレーニング指導企画を行ったが、第三者に乗っ取られる事態が発生。講師役で参加していた男子競泳で2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストのダンカン・スコット(英国)が不快感を滲ませている。英公共放送「BBC」が報じている。
スコットランド水連はロックダウン中の市民に運動の機会を提供するためにZoomを活用したオンライントレーニング企画を開催。講師の1人として、16年リオ五輪で銀メダル2個を獲得したスコットが登場した。
しかし現役五輪メダリストの教えでトレーニングできるという、最高のチャンスは心無い行為で台無しにされた。システムの脆弱性を突いた乱入者が現れ、“ズームボム(爆弾)”と呼ばれる悪質な画像を送りつけるテロ行為が起こったという。
スコットランド水連は「このビデオは即座にシャットダウンされ、この事件は警察とサイバー犯罪係に届け出ました。参加した皆様に謝罪し、今日のイベントの結末を深く反省します」と声明を発表したという。
昨年7月の世界水泳でドーピングスキャンダルの孫楊(中国)に対して、毅然と抗議の意思を示したことでも話題を呼んだスコットは「僕は不快な思いでいる。この日の公開トレーニングは病んだ個人のせいでキャンセルになってしまった。皆様へ、特にトレーニングに参加するはずだった子供達に謝罪したい」と自身のツイッターで思いを綴っている。
水連側は“ズームボム”の再発防止に向けた、セキュリティ見直しに取り組むことになると報じられている。
(THE ANSWER編集部)