相次ぐ興行延期余波 大物プロモーターはチケット値下げ検討「みんな払う余裕がない」
新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国の興行が延期となっているボクシング界。WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)の共同プロモーターとしても知られる米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、コロナ終息後のボクシング界についてチケットの値下げなどに踏み切る可能性を示唆。英公共放送「BBC」が報じている。
米トップランク社のボブ・アラムCEO、コロナ禍の経済的打撃吐露「かなり配慮を」
新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国の興行が延期となっているボクシング界。WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)の共同プロモーターとしても知られる米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、コロナ終息後のボクシング界についてチケットの値下げなどに踏み切る可能性を示唆。英公共放送「BBC」が報じている。
井上やWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)ら様々な実力者の擁するトップランク社。コロナ禍で25日(日本時間26日)に米・ラスベガスで予定されていた井上とWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)の3団体統一戦などの興行延期に踏み切った。
「問題は入場料について修正が必要になることだと思う。人々は経済的な打撃を受けることになるだろうから」
88歳のアラム氏はコロナ終息後のボクシング界について危惧。入場料の値下げなどの必要性を明らかにしたという。
「これが終息し、観客を入れたイベントを再開できるのか。人々はコロナウイルス禍以前の価格を支払う余裕がないだろうから、比較的安価な入場料にするなど、かなり配慮しなければいけない」
コロナ禍が過ぎ去った後、アリーナにボクシングファンをいかに引き戻すのか。50年以上にわたり数々のビッグマッチを手掛けてきた百戦錬磨のプロモーターは、算段を練っているようだ。
(THE ANSWER編集部)